「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■やっぱり分解整備は楽しいな■マイクロエース A-6890 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)TX-1000系6両セット■

これまたほんとーにお久しぶりです。

「大体」で楽しむ鉄道模型です。

4〜5ヶ月ぶりの更新でしょうかねぇ?

前回も言いましたが、鉄道模型への情熱が失せたわけではなく、単純に鉄道模型にかけられる時間が減ったせいですね。

以前もちょっと言いましたが、買い続けた中古・ジャンク品(たまに新品)が、ずいぶん以前から収納場所から溢れ出しましてね…

新しい収納場所を確保はしたのですが、スペースは有限なので、一部売却を含めた整理が必要となっています。もちろん売りたくはないのですが、資金も有限ですから…泣く泣くやむなく…

(T ^ T)

あとは、家族の進学や就労等の変化による、家事分担の増も理由です。

世の一般の「おとーさん」の1人ですから、なかなか模型ばかりにかまけているわけにはいかないもので…

(^^;

でもねぇ、私は今40代半ばですが、これから先の人生で元気に過ごせる時間は、今まで生きてきた時間より短い可能性も多分にある…というか多分短いんだっていうことを最近感じています。

「忙しい忙しい」ばっかり言って楽しむことを忘れていたら、せっかくの人生勿体無いですよね!

うん、もっと模型をいじろう。

 

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↑さて、今回のお題はこちら。

マイクロエース「A-6890 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレスTX-1000系 6両セット」です。


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↑6両でフル編成ですから、整備したりレイアウトで走らせるのにもってこいですね。

私はつくばエクスプレスを日常的に利用するわけではないので、そんなに馴染みはありません。

開業当初に「流山おおたかの森」に用事があって利用しましたねぇ。あと「新御徒町」によく行く用事があるのですが、当然のように秋葉原で中古模型店巡りをしてから向かうので、一区間だけ利用することがたまにあります。

なんで入手したかって?

たまたまですね。安かったんです。ネットオークションでまとめていくらの中に入ってました

(о´∀`о)

私が今更説明するまでもないのですが、TX-1000系は「秋葉原」ー「守谷」間専用の直流電車です。

記録がてら、各車を流して見ていきましょう。

 

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↑1号車 TX-1100形「TX-1111」

登場時に実車を見て、尖った先頭形状が「なんとか仮面」的で斬新に思ったものです。

 

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↑側面

 

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↑屋根上

あるのはクーラーだけ、スッキリしてますね。


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↑床下

 

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↑2号車 TX-1200形「TX-1211」

パンタグラフ1基搭載の電動車。


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↑側面


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↑屋根上

直流電車ですので、パンタグラフ周りはスッキリしていますね。

パンタグラフ増設のための準備工事の様子も再現されています。


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↑床下

 

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↑3号車 TX-1300形「TX-1311」

付随車。


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↑側面

 

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↑屋根上


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↑床下

 

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↑4号車 TX-1400形「TX-1411」

パンタグラフ2基搭載の電動車。

某社のせいで、パンタグラフ2基搭載車を見ると「2丁パンタのスグレもの!」っていうキャッチコピーが頭に浮かびます(笑)

マイクロエース115系「快速むさしの」ですね。アレも中古で入手したまま放置しちゃってますので、今度整備しましょう。


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↑側面


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↑屋根上


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パンタグラフ拡大

交直流のTX-2000系になるとパンタグラフ周りがゴチャゴチャしていて、実車の屋根を天井の低い地下駅で見上げると、独特の迫力があって見ていて楽しいです。


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↑配管もプラ製別パーツで良い感じです。


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↑床下

TX-1200形と共通です。

 

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↑5号車 TX-1500形「TX-1511」

電動車で、模型ではモーター車です。

6両編成のモーター車は端から3〜4両目にあると前後進のバランスがとれて良いと思いますが、2・5両目の位置ですね。

TX-1200形とTX-1400形の床下は同じですから、トレーラー車で共通化した方が効率的で、付随車のTX-1300形のスカスカな床下にはいつものレリーフ状のモーターを入れられない(入れたくない)ので、消去法でこのTX-1500形がモーター車になったと思われます。


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↑側面

いつものレリーフ状の床下です。付随車でこれをやるとどんな感じでしょうかね(笑)

謎の黒い箱の床下は不気味そうです

(^◇^;)

 

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↑屋根上


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↑床下

 

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↑6号車 TX-1600形「TX-1611」


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↑側面


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↑屋根上


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↑床下

TX-1100形とは作り分けられています。

外観をさっと眺めてきたので、今度は走りの方に注目しましょう。

私が入手した時点でモーター車が少しギクシャクして、ライトがチラついていたので、分解整備を行いました。

 

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↑まずはライトのチラつきから。


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↑ボディをはずして、

 

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↑再組立で困ることがないように、ボディ内部もよく見ておきます。作業中にパーツが取れちゃうこともありますからね。


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↑ビスどめの台車をはずして、


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↑運転台下のスカート・カプラーと、座席パーツをはずします。


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↑導電用の金属板が少し反っていますね。ドライバーの軸の部分でコロコロして反りを矯正しました。綺麗でしたが、念の為に接点回復剤で磨いています。


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↑お次は台車。車輪と集電板&バネをはずします。


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↑波打ち車輪が再現されています。台車枠でほとんど見えませんし、走ると無論まったく見えないですが、こういうコダワリは好きです

(*´ω`*)


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↑集電板は車軸先端がおさまる部分を、先の尖った綿棒でよく磨きます。集電板2枚をクリーニングしただけで、写真のように汚れが取れます。


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↑点灯ヨシ!

チラつきがなくなりました。

 

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↑お次はモーター車です。


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↑ボディ、床下、床下機器レリーフ部分を分離します。


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↑座席パーツのツメを外して取ります。


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↑座席パーツの裏側には導電板が焼き潰しでついています。取るのは面倒なので、くっついたまま台車集電板と接する部分を2000番の耐水ペーパーで磨いて接点回復剤で綺麗に拭き取ります。磨きあげ後の見た目が「大体」ですが、ちゃんと効果はありますよ

( ´ ▽ ` )


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↑お次は台車の分解ですが、マイクロエースの方式はクセが強いからちとメンドーです。

まず「カブトガニ」のような台車上カバー+シャフトを床下ダイキャストの上から外します。

マイクロエース動力車を分解したことのある人にはわかる、カブトガニの頭の方にあったあの「蹄鉄」形のスペーサーのようなプラパーツがありませんね。構造の見直しで無くなったのでしょうか。


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カブトガニを外すと台車が下に抜けます。


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↑カプラーを外して


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↑台車下カバーを外します。


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↑集電板は車軸先端がおさまる部分を磨くのは先頭車と同じです。集電板全体も接点回復剤で拭いておきます。


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↑写真では分かりづらいですが、油でベタベタ汚れていて、髪の毛のようなものも巻き込んでいます。そりゃギクシャクしますね。

 

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↑ギアも全部外して、古い油や異物を全部取り除いて、摺動部にごく少量のセラミックグラスを爪楊枝の先で塗ります。


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カブトガニも古い油を拭き取るなど、同様の整備をします。


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↑台車を組み戻すのもひと苦労です。何とナニを組み付けてから合わせるか、みたいな試行錯誤を重ねました。結局上の写真の組み合わせで戻したんだっけな?よく覚えていません

(⌒-⌒; )


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↑床下ダイキャスト、カブトガニ、台車の再結合がまた面倒くさいです。私は床下ダイキャストとカブトガニを組み付けてひっくり返して、台車をはめました。

 

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↑室内灯はありませんから、これで整備完了です。

では、走らせてみましょう!

 

https://youtu.be/EjREsZzMkL0

 

【走行模型】

マイクロエース A-6890 首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)TX-1000系6両セット

 

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

 

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★★

取扱いの容易さ★★☆

溢れ出る魅力★★★★☆

 

総合評価:★★★★

 

マイクロエースお得意の印刷の細かさや屋根上配管の別パーツ化などは細密でテンションあがりますね。

しっかり手入れすれば静かに滑らかに走ってくれて気持ち良いです。

台車の分解に苦労するので取り扱いはややマイナス。

 

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↑私はつくばエクスプレスにあまり馴染みが無いですけど、良くできた楽しい模型だと思います。馴染みのある方ならもっと満足できるのでは(*´-`)

模型をいじると実車を見たくなりますね。そうだ、秋葉原に行こう(笑)

今回も「大体」のところで楽しめました(^^)

 

 

 

 

 

■難敵!TOMIX製EF 15の分解整備■TOMIX 2116 国鉄EF15形電気機関車

とてもとてもお久しぶりです。

「大体」で楽しむ鉄道模型です。

いやー、本当に久しぶりの更新です。

鉄道模型に興味を失ったわけではないのですが、趣味の根城にしていた小屋裏収納が買い続けた模型でとうとうパンクしましてね…

解決のために家の収納を増やして、さらに家全体の収納の見直しをして…なんてしていたら模型をいじる暇が無くなっていました。

収納問題はまだ完全に解決したわけではないですが、とりあえず模型をいじれるくらいには整理できましたので、「大体」な鉄道模型ライフを再開します。

 

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↑今回のお題はこちら。TOMIXの品番2116「国鉄EF15形電気機関車」(多分)です。

このEF15は2004〜5年くらいに今はなき銀座天賞堂エバーグリーンショップでケース無し品を購入したものなので、品番等は(多分)です。

走りが少しギクシャクするので分解整備をしましょう。らしく言うと全般検査でしょうか

( ̄∀ ̄)

しかし、今までいろいろな車両を分解してきましたが、このEF15…相当の難敵でした

( ;´Д`)

 

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↑まずは台車から。


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↑台車を分解するには、台車下側の印の箇所のツメと


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↑台車後ろ側(カプラーじゃない方)のこのツメを外して台車枠を広げればよいのですが、これがまぁーーー外れない!

ピンセットで下側のツメを両方押さえながら、空いている指でなんとか後ろ側のツメを外しながら台車枠を広げて…みたいなことをしないといけないので、とてもじゃないけど写真には撮れませんでした。手が2本じゃ足りません…


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↑相当無理がかかる作業ですので、先台車は先に外しておきましょう。


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↑先台車を線路に押さえつける為のバネがありますので紛失注意です。


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↑何度も失敗しながら、破損の恐怖に耐えながら、祈るように作業をしているとポロっと取れました。

ハァー、壊すかと思った

(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


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↑一気にフル分解します。


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↑導電パーツは接点回復剤で磨いて…


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↑車輪はペンチで潰して平たくしたベビー綿棒にレールクリーナーをつけて、裏側まで丁寧に拭きます。裏側は台車集電板と触れてますので、意外と汚れているものです。車輪の踏面を磨いても動きが良くならない時は裏側をチェックすると良いです。

 

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↑組み戻して先台車を取り付けます。台車をひっくり返して、台車下側の隙間に先台車のフックを差し込みます。


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↑台車の検査終了!


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↑次にモーター周りを整備したいのでボディを外しますが、これがまた取れないっ!

普通だったら台車をはめて、台車が取れないくらいの力加減でボディを少し広げながら引けばスポッと抜けるのですが、このEF15は台車が取れやすくボディが抜けにくいので苦労します…

私はボディ両サイドにプラ板を挿して、ツル首ピンセットをウォームスプリングの穴にひっかけてボディを抜きました。

写真撮影のために机に置いていますが、実際は手のひらで包みながら作業してます。パンタグラフは外しておいたほうが良いでしょうね。


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↑破損の恐怖に怯えながらもなんとかボディが取れました。

ツメは印の所にあります。私が挿し込んだプラ板はハズレでした(笑)

まぁ、ボディが取れたからいいですよ

(´∀`)


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↑ダイキャストをとめるネジは2種類。黄色は前後2箇所、赤色は前後左右4箇所にあります。


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↑3枚おろしの半身が取れたところ(笑)


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↑ライトユニットにまでベッチョリとグリスがついています。


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↑ここまでバラしました。グリスを全部拭き取って、ごく少量のグリスを塗り直します。台車の集電バネやモーターの接点が触れるところは接点回復剤を塗っておきます。


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↑組み直しているところ。うん、綺麗になりましたね。


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↑全検終了でめでたく出場です。

 

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↑何を牽かせるか迷いましたが、救援列車風の編成を組んでみました。

 

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TOMIXのソ80を走らせたことが無かったので、良い機会になりました。

それでは、走行動画をどうぞ。

 

https://youtu.be/De_U6PRODdo


【走行模型】

TOMIX 2116 国鉄EF15形電気機関車

 

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★☆

走行の安定性★★★☆

走行の静粛性★★

取扱いの容易さ★

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★

 

旧製品ですが、色差しされたHゴムや細密な手すりは好印象

コントローラーとの相性かラピッドスタートなのは惜しい。走り始めれば安定します。

走行音はうっさいです(笑)

取り扱いはまぁーーー手強いっ!

そんなこんなも含めて武骨な旧型電機らしい好モデルですね(*´-`)

 

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↑古いモデルかと思っていましたが、台車集電板やダイキャストの色を見ると私のはそこまで古いモデルではないのかな?

でも、分解のしにくさはメンテナンスを考慮していないオールドモデルらしさ満載です。

苦労して整備した甲斐あって走りは快調になりました。発車はラピッドスタート気味ですが、まぁ古いモデルですから

(^^;;

茶色の旧型電機はいいですね!

これからもながく活躍してもらいましょう。

今回も「大体」のところで楽しめました(^^)

 

 

■こいつはレアだぜ(2)■ KATO 437 クハ201ほか201系試作車(カナリアイエロー)■不良動力の復活整備

皆さん、こんにちは。

「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

 

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↑今回は前回の続き、ブック○フで破格値で入手したKATOの201系試作車カナリアイエローのお話です。

 

daitaitetsu.hatenadiary.com

↑前回はホビーセンターカトー東京で見つけたライトユニットを思い付きでクハ201に組み込んで、前照灯と後尾灯を点灯化しました。

今回は前回予告した不動モーター車の整備です。

 

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↑こちらがダブルパンタが勇ましいモハ201のモーター車です。値札に「動作不良あり」と書いてありました。

 

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↑線路上で通電してみると、モーターは唸りをあげるんですがちっとも前に進みません。まさに「動作不良」ですね。よく見ると片方の動力台車とモーターをつなぐシャフトパーツの途中が欠損しています。まぁ、ジャンク品というのはこういうものですから、なんとかしていきましょう。

 

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↑シャフトは古のボールジョイント式で、片方の台車のボールとシャフトが欠けています。これをどこかから調達すれば直るのですが、今さらこんなもの分売されていません。キハ82系とか165系とかのモーター車もこのボールジョイント式の時代がありますから、どこかでジャンク品を調達しましょう。


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↑と思っていたら、201系試作車そのものの動力がネットオークションで500円で出品されていたので入札、510円で落札できました。


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↑ただボディを載せ替えるだけ…と思いきや、車輪や台車集電板の状態が新旧でマチマチだったので…


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↑贅沢ニコイチ作戦。フル分解して、状態の良いパーツだけで組み直しました。

 

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↑状態が良い方といってもお手入れは必須です。忘れてはいけないのは集電板の穴のお手入れです。KATO旧製品の不調の原因は大抵この集電板の汚れです。一見綺麗でもこんなに汚れているんですよ。もっと酷いとサンポール漬けにしますが、コレは磨くだけで済ませました。


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↑このタイプの動力がギクシャクするのはこのダイキャスト上部四隅の導電パーツが悪さをしている場合が多いです。取付けがユルいので接触不良になるようですね。画像のような感じでマスキングテープなどでとめれば改善されます。

 

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↑はい、お手入れ終了。

絶好調に動作するようになりましたよ!


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↑さぁ、走らせてみましょう!

両端がクハ201のちょっと変な4両編成ですが、気にしないことです(笑)

youtu.be

【走行模型】

KATO 437 クハ201ほか201系試作車(カナリアイエロー)

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★

取扱いの容易さ★★★★

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★

外観はスッキリとした印象で◎。

KATO動力はお手入れさえすれば絶好調に動作してくれます。

私が通学で総武線を使っていた頃は103系の天下で、この201系試作車も走っていたはずですが、記憶も記録もありません。鉄道趣味から離れていた時期だったんですね…後悔(~_~;)

まぁ、模型ならいつでも後悔を取り戻して愛でられますからね!

今日も「大体」のところで楽しめました(^^)

■こいつはレアだぜ■ KATO 437 クハ201ほか201系試作車(カナリアイエロー)■前照灯と後尾灯の点灯化

皆さん、こんにちは。

「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

更新が滞るのはいつものことですが、今回は息子の高校受験があったり噂のヤバい感染症にかかったりでかなり久々の更新となってしまいました。

息子も無事に第一志望に合格して、季節はまさに春でございます。

さて、ちょっと前になりますが、立ち寄ったブッ○オフでこんなものを入手してしまいました。

 

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↑こちらです。

ピンとくる方なら上の画像でもうピンときていると思います。

レアゲージ界の雄「KATO 201系試作車」のカナリアイエローでございます。

お店でコレの先頭車が500円でぶら下がっているのを発見して思わず「うぉっ…」と声が漏れました。

発掘調査の結果、クハ201×2両、モハ200×1両、モハ201(M)×1両の計4両が出土しました。残念ながらクモハ200とモハ201のトレーラー車は検出されず…残念。

KATOの201系試作車は実車の登場時に、実車どおりのオレンジと、「勘で」ラインナップしたカナリアイエロー、スカイブルー、ウグイス、エメラルドグリーンの国電各色カラーが発売されています。

実車がしばらくオレンジしかなかったためそれ以外の色は「珍モデル」と言ってよく、塗り替えや実車に合わせた「量産化改造」を施したモデラーもいたため、色にもよりますが、原形をとどめたものは今ではプレミアムモデルになっています。

実車は量産化改造後に総武線に転属してイエローになり、先頭車は保安装置を搭載できない関係から編成の中間に組み込まれ、後に京葉線転属でスカイブルーになりました。

模型のレア度も実車カラーの遍歴に沿って変化していて、オレンジ→イエロー→スカイブルー→ウグイス・エメラルドグリーンの順にレア度と値段が増している気がします。前にネットオークションで、イエローが各種10両で4万円ほど、ウグイスが各種10両で10万円ほどで落札されているのを見ました。

私が今回買ったお値段はモーター車が1,250円で、それ以外は一律500円のワンコインです。にわかには信じ難い安値ですね。お店にとっては損だったり値付けミスがバレたら店員さんが怒られたりするかもしれませんが私はとっても嬉しいです(≧∇≦)

ちなみに、オレンジはうまくすると1両あたり1,000円くらいでネットオークションで落札できますので、入手は比較的容易です。

 

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↑かつて1両1,000円くらいで入手したオレンジ中古品。

クモハ200-モハ201-モハ200-モハ201-クハ201の5両編成で、大分前にこのブログで紹介したことがあります。

daitaitetsu.hatenadiary.com

ケースもついて、オプションの純正ライトユニットまで組み込まれていたお買い得品です。

 

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↑さて今回手に入れた品を見ていきましょう。まずはクハ201の1両目。

 

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↑前面ダミーカプラーと前照灯クリアパーツが欠損しています。まぁ、500円ですし。

 

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↑クハ201の2両目。

こちらは欠損パーツもなく良い感じです。2両ともオプションの前照灯ユニットはついていません。

 

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↑モハ200、問題なし!もちろん500円‼︎

 

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↑ダブルパンタが勇ましいモハ201のモーター車、こちらは1250円です。値札に「動作不良あり」と書いてありました。

 

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↑線路上で通電してみると、モーターは唸りをあげるんですがちっとも前に進みません。よく見ると片方の動力台車とモーターをつなぐシャフトパーツの途中が欠損しています。まぁ、ジャンク品というのはこういうものです。

 

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↑とりあえず、以上の4両が今回の入手品です。

ケースは無いですしパーツ欠品とかはありますけど、4両で2,750円という破格値です!多少の欠点を分売パーツや整備で補ってもお釣りがくるってもんです。それでは、早速やっていきましょう。


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↑まずはダミーカプラーと前照灯クリアパーツが欠損しているクハ201から。

ダミーカプラーはKATOの「Z04-0247 クハ205 ダミーカプラー」を用意。ホビーセンターカトー東京の棚ではラス1でした。


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前照灯パーツは0.75ミリ径の光ファイバーの先端を、近づけたハンダゴテの熱でレンズ状に変形させて代用します。1ミリ径のほうが具合が良さそうですけど、手元になかったもので…(^^;;


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↑左が補修後、右がオリジナルです。ダミーカプラーは文句なし!前照灯代用パーツも、点灯化しないんだったらコレくらいで十分でしょう。

 

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↑パーツを入手したホビーセンターカトー東京。

新店舗にははじめて行きました。ものすごーく大昔の少年時代に一度だけ親に旧店舗に連れて行ってもらったことがあります。ここの販売商品は定価ですからほとんど見るだけですけど、豊富な品揃えでワクワクしますよね。

それでも、パーツなんかは元値が安いですからついついお土産感覚でじっくりと見てしまい、こんなものを発見したりします。

 

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↑「4392G 700系 ライトユニット」です。

まったくの勘ですが、少しの加工でクハ201に組み込めそうな予感がしたんです。

今回入手したクハ201のうち、状態の良い方の前照灯・後尾灯の点灯化にチャレンジしたいと思います。

 

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↑オリジナルの状態。

コレを選んだポイントは、基盤のサイズが丁度良さそうだったことと、クリアLEDの足が長くクハ201のオデコに届きそうだったことです。


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↑クリアLED(電球色)の足を現物合わせで上に曲げて、赤色LEDは足が短かすぎるので切除して、代わりに手持ちの白色LEDをハンダづけしました。後尾灯パーツは赤いですから白色LEDでも問題ありません。マスキングテープはショート防止の絶縁用です。


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↑基板の足を現物合わせで画像のように曲げます。


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↑座席パーツに取り付けたところ。

組み込む際に矢印部分の基板が干渉しますので、機能に影響がないように注意しながらニッパーでカットします。


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↑ボディへの組み付け具合を確認。良さそうです!

 

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↑下回りを分解したところ。

集電・導電パーツがかなり汚れていますね。綺麗に点灯させるために車輪、台車集電板、ボディ集電板をサンポール漬けにした後よく水洗いし、車輪はレールクリーナーで、それ以外は接点回復剤で磨いておきます。ウェイトは接点回復剤で磨くだけです。

 

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↑処置終了後の点灯テスト。問題なく綺麗に点灯しました!

パーツを見て思いついて、勘で買ってきて、現物合わせで「大体」な感じで工作しましたが、ドンピシャにはまって気持ちいいです(´∀`)

次回はモーター車を整備していきたいと思います。

今回も「大体」のところで楽しめました(^^)

 

 

 

■珍車をフル分解整備■MORE 2801 JNR キ620ロータリー式除雪車

皆さま、お久しぶりです。

「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

すっっっかり更新が滞っています。

私は生きていますし、鉄道模型への興味も失っていません。

 

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↑更新が滞っている原因です。もう数ヶ月前のことになりますが、赤ちゃん保護猫を迎えることになりまして、家と生活スタイルを猫仕様にチェンジしていたら模型をいじる時間が減っていました…

もう、このかわい猫(こ)ちゃんめぇ〜(*´∀`*)

少しずつ落ち着いてきたので、模型活動も徐々に再開させていきますよᕦ(ò_óˇ)ᕤ

 

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↑久々のネタはこちら。

Nゲージ界に彗星のごとく現れ、そして消えていった「MORE 2801 JNR キ620 ロータリー式除雪車」です。

ネットオークションの「ひと山いくら」の中に紛れていたのを入手しました。

発売は1980年。Nゲージ界では有名な珍モデルですね。「珍」要素はいろいろありますが、

○モアというメーカーがコレ「だけ」出して世から消えたこと

○キ620のNゲージ製品化が初だったこと

○「ローター回転」「排雪板可動」のほかに「自走」という驚愕のギミックが搭載されていたこと

といったところでしょうか。

キ620は煙突穴もテンダーもあっていまにも走り出しそうですが、その蒸気機関はローターを回すために使われるので、実車は自走しません。


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↑存在が珍妙なだけで、1980年当時のモデルとしてはよく造りこまれた外観なんではないでしょうか。40年以上経っても歪み、変質、褪色などは見られません。真面目に作られたモデルなんですね。


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↑ローターの造形はシンプルです。通電するとこれが突然すごい速さで回転し始めます(笑)

ローターの後ろに斜めに突き出して見える排雪板は、左右どちらへも向きを変えられます。

 

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↑ひっくり返して見たところ。

前方の三軸台車は集電用で、赤く横に入っているギアはローターの回転用です。その後ろの二軸台車が駆動用の動力台車で、集電はしていません。テンダーの台車は転がる専門ですので、集電は最初の三軸だけ…集電が不安定になりがちな構成です。案の定動きがギクシャクしていますので、分解してメンテナンスしましょう。


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↑まず、動力台車をはずします。台車側面を押すとパチッととれます。TOMIXの機関車と似た感じです。私は構造を観察してから、破損の恐怖と闘いながら押しました(笑)


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↑動力台車は下面のネジ2本をはずすと分解できます。


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↑印のギアとピンを外すと、それだけでトレーラー車化することができます。試しましたが、とても軽く線路の上を転がります。トレーラーで販売すればよかったのに(^^;


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↑なんとなくテンダーも分解してみました。前よりの台車の長いネジがウェイトと石炭パーツをとめています。


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↑さて、本体に戻りましょう。

まず、印のネジをはずします。なんとこのネジ1本でとまっています。


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↑ローターを引っこ抜きます。刺さっているだけですので、引っ張ればとれます。

 

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↑バラすと、これでもか!というウェイトの山がこぼれます。やっぱり集電が不安定で、開発中に「もう1枚!」「…もう…1枚!」と足しっていったのかぁ、などと妄想してしまいます。


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↑窓はハメコミではなく、折り曲げられたクリアパーツがピッタリおさまっています。


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↑モーター周りをバラしました。集電台車の集電板についたスプリングがモーターの端子に直接触れる仕組みです。なんて心細い仕組みだ(¬_¬)

肝心のモーターの端子もひん曲がっていて、取り付けも固いので修正も効きません。大丈夫かいな?とりあえずできるだけしっかり触れるように曲げておきます。


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↑集電台車をバラしたところ。車輪と集電板はしっかりと磨いておきます。


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↑手入れが終わったら組み立てます。ウェイトはこのようにセット。

 

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↑これにて整備完了。

さあ!「自走するロータリー除雪車」の勇姿を拝みましょう!笑


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↑途中から、見た目のおさまりを考えて後ろにKATOのキューロク(品番2014 9600 デフ無し)をつけてみました。「キマロキ」の「ロキ(ロータリー車+機関車)」ですね。キ620は自走モードのままです。トレーラー車化するともっとスムーズに推進運転できますよ(^^)

さあ、走行動画にまいりましょう!

youtu.be

【走行模型】

MORE 2801 JNR キ620ロータリー式除雪車

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★☆

走行の静粛性★★

取扱いの容易さ★★★★☆

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★☆

適度に掘りの深いモールドが無骨さを醸し出していて、現在の目で見ても鑑賞に耐えます。

集電台車が一つなのでやや走りが不安定で、台車もローターも回るのでちと騒がしいです…

分解は簡単で、造りも頑丈なので安心して取り扱えます。

発売から40年以上が経過しても魅力やツッコミどころが満載で、持っていて楽しいモデルです(^^)

珍車ではありますがゲテモノではなく、真面目に造られたよいモデルでした。

大切にしようっと(o^^o)

今回も「大体」のところで楽しめました。

■古いインレタが復活した気になる方法■TOMIX 92713 JR113-1500系近郊電車(横須賀色)セットAほか

皆さん、こんにちは 「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

いろいろあって再出発したこのブログですが、更新が滞っております。私が鉄道模型活動の拠点にしているのは自宅の小屋裏収納なんですが、夏は暑いんです…。すぐに汗だくになってしまうので工作はもとより、走らせるのにも大変な忍耐が要ります。というわけで、夏は鉄道模型から遠ざかりがちになってしまします。

 

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↑そんな中でも少しは模型をいじってますので、今回はそのお話。「TOMIX 92713 JR113-1500系近郊電車(横須賀色)セットAほか」です。「ほか」はセットBと2両増結セット×2のこと。


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↑基本セットAのケースは最近ウレタンを入れ替えて、元の7両に増結セットを加えた11両がミッチリ詰まっています。セットAとBは平成14(2002)年とかそれくらいに買った旧ロットですが、増結セット×2は平成28(2014)年の新ロット再生産時に買い足しました。

 

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↑(上)新ロット(下)旧ロット

 

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↑(上)新ロット(下)旧ロット

新ロットは車両が黒染めになって新集電台車になってますが、それ以外はボディも床板も良くも悪くもほとんど変わってないから、まぁ混ぜて走っちゃえばわかんないですよ(´∀`*)


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↑さて、今さら引っ張り出してきて再整備しようという気になったのは「インレタ」のせいです。これはセットAに付属していたインレタですが、ご覧の通り虫食い状態でボロボロです。本来は縦一列に総武・横須賀線15両フル編成分の車番が整然と並んでいるんですが、その列を飛び越えて転写しまくってます。なぜこんな虫食い状態になったかというと、転写に失敗しまくったからです。私が転写が下手なのはもちろんあると思いますが、このインレタは購入時からどうにも転写がしにくかったんですよね。一発で綺麗に転写できることはまずなくて、なんども失敗を繰り返して、あげくの果てには「隣の編成の車番」にまで手を出していたわけです。転写できても文字が欠けているのは当たり前で、見る度に心が痛めて、ちょっとしたトラウマになっていました。ウレタンを入れ替えたのを機に、トラウマを克服すべくインレタ再転写にチャレンジしますよ!

ちなみにこのインレタ、付属4両の奇数向き制御車の車番が「クハ111-1501~3」と「トイレなし」グループの車番がついてますが、模型は「トイレあり」です…細かいことはいいじゃありませんか( ^ω^ )


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↑増結セットBのインレタは手付かずで取っておいてあったのでコレを使います。失敗した時点からさらに年数が経っていますからこのままでは失敗を繰り返すのが目に見えています。事実、一個試したら悲惨な結果になりました(T . T)

古いインレタを復活させる方法をネットで検索するといろいろとヒットしますよね。「糊の面を暖かい息でハアハアする( ;´Д`)」とか「ドライヤーで暖めるとか」


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↑その中で私がやったのは「エナメル溶剤のガスでインレタの糊を復活させる」という方法です。


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↑タッパーの蓋にインレタを貼り付けます。糊の面がタッパー本体のほうに向くように、かつ貼り付け用のセロテープに文字をくっつけてしまわないように慎重に貼ります。


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↑あとはタッパー本体に深さ1cmほどになるようエナメル溶剤を入れて、蓋をして密閉するだけ。


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↑1時間くらいで効果はあるようですが、私はその日は忙しくなってしまい翌日に取り出しました。ヘニャってますので何らかの効果はありそうです!


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↑転写をしてみたら「まぁ、なんとか」ぐらいな感じでは転写できました。溶剤の蒸気をあてる前よりかはずっと良いです。半分くらいの確率で一度で転写できて、あとは転写できなかった文字の欠片を何度かこすったらなんとかなる感じ。切り出したインレタをセロテープに貼って固定しながら転写する方法がおすすめです。よし!イケるぞ!………えー、15両分もこれを繰り返すのー…?(*´Д`)


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↑やりましたよ、15両分。根気を使い果たして転写したのですから、二度と剥がれないように半ツヤクリアーを吹いて保護しましょう。吹き付け準備でボディを分解します………えー、これも15両分やるのー…?(゚Д゚;)


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↑前面ガラスの取り外しは少しコツが必要です。竹串か何かで貫通扉窓をやさしく押しつつ、横にスライドして引っこ抜きます。強くやると窓が折れます。


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↑分解しましたよ、15両分。いろいろな模型指南書で「必ず作れ」と書いてある、割箸にティッシュを巻いてマスキングテープでぐるぐる巻きにした保持具にセットして、エアブラシで半ツヤクリアーを吹き付けます。………えー、これを(以下略)


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↑上が半ツヤクリアー吹き付け後、下が吹き付け前です。製品のままよりツヤが落ち着いて、私的には良い雰囲気になりました。普段なら国鉄仕様にするのですが、これは無線アンテナを付けていたこともあり「たまにはいっか」なノリでJRマークも転写しました。製品のインレタにはないので、TOMIXのキハ58のインレタから持ってきました。


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↑ようやく、私なりに納得のいく「大体」な総武・横須賀線15両フル編成が整備できました。長年の心のひっかかりが解消できてスッキリです(*^^*)

 

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↑私のレイアウトは「大体」11両までしか対応できないので15両はホームからハミ出します…

いいんです(о´∀`о)

それでは、走行動画に参りましょう。

https://youtu.be/An-ErYzAaso

【走行模型】

TOMIX 92713 JR113-1500系近郊電車(横須賀色)セットAほか

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★★

取扱いの容易さ★★★★

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★

平成14(2002)年と28(2016)年の製品にほとんど外観の差がないのは置いておいて、元からちゃんと作ってあるので別段不満の無い外観です。

ダブルモーターで走らせてもなかなかスムーズで無理のない走りをしてくれます。

ボディを分解して半ツヤクリアーを吹きましたが、不安なく作業できるので取扱いは容易です。

113系のスカ色は大好きなんです。私が子どもでまだ国鉄だった頃、コレに乗って毎年鎌倉に行ったことを懐かしく思い出します(*≧∀≦*)

今回も「大体」のところで楽しめました(^^)

■予告■復活!「大体」で楽しむ鉄道模型!

皆さん、こんにちは 「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

新ブログ 「大体」で楽しむホビーライフ に記事を移行してから約1年。いろいろ思うところあって、この 「大体」で楽しむ鉄道模型 を復活させることになりました。

 

(以下、時系列にまとめた「いろいろ」)

平成30(2018)年4月:かつてのYahoo!ブログで「大体」で楽しむ鉄道模型を開設。

平成31(2019)年8月:Yahoo!ブログサービス終了に伴いはてなブログ無料版に移行。

令和2(2020)年7月:ブログ更新のモチベーション維持のためと各種サービスを活用すべくはてなブログ有料版に移行。

令和3(2021)年1月:日常の鉄道模型以外の趣味活動(鉄道撮影、艦船模型、ゾイドほか)もテーマに含んだ新ブログ「大体」で楽しむホビーライフを開設。

令和3(2021)年1~6月:「せっかく有料版なんだからちゃんと更新しなきゃ」というプレッシャー(というほどのものでもないですが)が「大体」をモットーとする自身の趣味生活と合わず、却ってブログ執筆のペースを鈍らせる結果に…義務感に駆られるとイヤなんですよね(-_-;)

令和3(2021)年6月末:はてなブログ有料版を契約解除し、無料版に再移行することを決意。

令和3(2021)年7月(予定):「大体」で楽しむ鉄道模型復活。鉄道模型と鉄道撮影の話題を記すブログとして再出発。数ある趣味の中で「鉄道」は私の中でやはり別格なことがわかったのです。「大体」で楽しむホビーライフで執筆した鉄道関係の記事は順次「大体」で楽しむ鉄道模型に移行予定。

令和3(2021)年7月(予定):「大体」で楽しむホビーライフ再編。テーマから鉄道模型と鉄道撮影を外し、艦船模型やゾイドなどの話題を記すブログとして再出発。記事数が少なくなりそうな予感がしているのが不安材料。

 

無料版への再移行は7月12日を予定しています。再移行に伴い、URLが変わってしまいます。お気に入り登録をしてくださっているご奇特な方がいらっしゃいましたら、7月12日以降にブログ名で検索のうえ、再度の登録をお願いいたしますm(_ _)m

あと、無料版に戻すとはてなブログの広告が出ちゃうので、少し鬱陶しいと思いますがご容赦ください。

記事内やYouTubeの動画説明内のリンクは順次修正していく予定です。

今後も「大体」なペースで「大体」な内容の記事を発信していきます。「大体」な心持でお付き合いのほどよろしくお願いいたします<(_ _)>