大変お久しぶりです。
「大体」で楽しむ鉄道模型 です。
更新頻度は低くとも、模型を愛でる時間が少なくなっても、私は元気です。
↑今回のネタはこちらです。
いつものようにネットオークションを徘徊して、思いつきで落札した「懐かしの名車」「マイクロエース A0095 岳南鉄道5000系 赤ガエル」です。
発売は平成14(2002)年なのかな?
平成14年なんてついこの間だと思ってましたけど、もう22年も前のことなんですね…
やーねー(¬_¬)
実車は見たことありませんし、岳南鉄道を訪れたことも残念ながらありませんが、「名車」の模型は欲しいもの。
言うなれば、ジャケ買いですね(笑)
音楽も配信、サブスクが普通になった今、ジャケ買いなんて言葉は若い人は使わないんですかね
(⌒-⌒; )
↑箱の裏書です。
製品のこういう説明書きを読むのは好きです。
今回の「赤ガエル」に関しては無知極まりないのでよく読みます(笑)
↑箱もケースもそうですが、日焼けで退色・黄ばみがありますね。
そして写真には写りませんが、とにかくタバコ臭い!!
強烈です...
(-_-;)
↑気を取り直して鼻をつまみながら車両を見ていきましょう。
車両もタバコ臭いです...
自分も昔はタバコを吸っていたくせに、やめると臭いが鼻につきます…
人間なんて勝手なものです
(^◇^;)
まず、モハ5002を先頭に線路に並べてみました。前パンは男のロマン(笑)
↑クハ5102を先頭に。勇壮な前パンとは打って変わってのっぺーりと穏やかな雰囲気です。
↑窓サッシの赤色が一部剥げ落ちてますね。あとでタッチアップしましょう。
↑かそけき感じですが、前照灯も点灯OK。
↑後尾灯もOK…なんですが、これモーター車なんですよね
(-。-;
ピクリとも動きません…分解整備確定です。
↑まずはタバコ臭いケースをなんとかしましょう。このプラに毛の生えた中敷きを、なんと洗濯用酸素系漂白剤にどぶ漬けにしてみました。
結果は上々!臭いがほぼとれましたよ!
↑クリアケースは中性洗剤とぬるま湯で優しく洗いました。
↑マイクロエース特有のプラ蓋の変色はタバコのヤニではなくて、日焼けによる変色ですね。
こちらも中性洗剤とぬるま湯で洗いました。
↑マイクロエース名物の、この半透明しっとりフィルムまで中性洗剤で洗ってみました(笑)
↑ケースの整備完了。
写真では伝わらないですが、臭いもほぼなくなって、綺麗ではないですがなんとなく清潔感が漂うようになりました。
↑さあ、肝心の動力の整備をしましょう。
ボディと動力を分離して…うっ…!
↑写真にうまく映りませんが、わかりますか?
ライトユニットの周りが油でタプタプです…
Σ(゚д゚lll)
↑次に座席パーツを取り外します…うっ…!
↑わかりますか?モーター上の絶縁シートが油でヒタヒタです…
座席パーツ裏の導電板も油まみれ…
注油教の信者さんでしょうか
(;´Д`A
これじゃ動かないわけです
(~_~;)
あくまで持論ですが、鉄道模型の快調な動作に必要なのは導電経路のクリーニングであって、注油は、車軸やギア軸の受けなどの「擦る」部分に極めて少量施すものと思っています。
これでは車両がかわいそうです、復活させてあげましょう
(;ω;)
↑油を拭きながら分解をすすめます。
↑台車をとめている上蓋プラパーツを外して…うわっ油がっ(以下略)
↑モーター周りの分解終了。
↑台車もこのようにフル分解します。
↑大物パーツはクリーナーを浸した布で拭き取りましたが、小物パーツは容器の中でクリーナーを吹きかけて油を落としました。
↑各パーツのクリーニングをしていきましょう。まずは台車集電板。
このタイプは車軸先端受けを綺麗にする必要があります。接点回復剤をつけた先の尖った綿棒でクルクル…
最近は百円ショップで先の尖った綿棒を売ってくれて助かります。
↑車輪踏面はレールクリーナーをつけた綿棒で磨きます。接点回復剤は車輪がレール上で滑って走らなくなるため使いません。
↑さぁ、組み立てです。
ギア軸にごく少量のセラミックグラスを塗布して、中央ギアを組み付けます。
↑中央ギア前後のギア軸受けにもごく少量のグラスを塗布して…
↑ギアの向きを間違えないようにセットします。
↑車輪ゴムがユルユルで用をなさなかったので交換します。上が外したもの、下は交換に使ったKATOの4ミリです。サイズが合ってるかはともかく、滑り止めの役割はしっかり果たしてくれます。
↑車輪を載せます。
↑さぁ、残りは台車集電板と下蓋パーツなんですが、このタイプのマイクロエースはここからが面倒くさい。
↑オジサンの指が登場してすみません。
私は、台車集電板を両脇にセットして、片手で保持しながら下蓋パーツをかぶせる、とういう方法でやっています。
この方法でも取り付けは難しいですが(笑)
↑なんとか取り付けました。
ん?写真を見返すとカプラー側のツメがうまくかかってないですかね?
組み立て後も四方八方から観察して不具合がないかを見た方が良いです。
↑ウォームギアを台車に固定する穴あきパーツの内側にもごく少量のグリスを塗布します。
↑ウォームギアを台車に載せます。
↑ダイキャストフレームに組み付けていきましょう。
↑台車を下からダイキャストフレームにはめます。画面では机に置いたままですが、いったんフレームを手で持ち上げて、ウォームギアの軸をモーターからの中空軸に差し込むというメンドークセー作業をしています。ウォームギア側の軸の出っ張りを中空軸の溝に合わせて差し込むのですが、ぜーんぶ黒色なので見えづらくてイラッとします
(;´д`)
↑上蓋を上からパチンとはめます。
↑台車の組み付け終了。
↑座席パーツもクリーニングして、裏の導電板は接点回復剤で磨いておきました。導電板の酸化が激しい場合は耐水ペーパーで磨いたりしますが、まぁこれくらいなら平気ですよ
(´∀`)
↑この状態で試運転が可能です。快調に走りましたよ
(^∇^)
↑試運転が成功したので、床下パーツのモールドされたカバーを取り付けて…
↑ライトのオンオフスイッチも忘れずに取り付けます。
↑このパーツ、小さい上に載っているだけですので、油断するとすぐどこかにいってしまいますのでお気をつけを…
(・・;)
これで動力整備は完了です。
↑トレーラー車の方の台車も忘れずに整備しましょう。
ネジを回して台車をはずして…
↑フル分解します。
集電板と車輪のクリーニングは動力車と同じです。
↑さて、ボディも若干手入れが必要ですのでフル分解します。
↑窓パーツの赤色サッシがところどころ色が剥げていますので…
↑手持ちの良さげな塗料でタッチアップしておきます。
↑分解ついでに行先方向幕シールを貼って…
↑これにて整備完了です(^-^)v
↑赤レンガ車庫とともに…
↑この下ぶくれのかわいい顔が気に入っています
(о´∀`о)
↑走行動画を撮ってる途中で思いついたので、自作のテープLED室内灯も後から組み込んでみました。
さぁ、走行動画にいきましょう。
https://youtu.be/zbPegoMRbkE?si=q-I_OCHslIuUoTrO
【走行模型】
【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント ☆…0.5ポイント
※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。
外観の細密さ★★★☆
走行の安定性★★★☆
走行の静粛性★★★☆
取扱いの容易さ★★☆
溢れ出る魅力★★★★
総合評価:★★★☆
下ぶくれの愛嬌のあるスタイルがよく再現されていると思います。
走行の安定性・静粛性は、しっかり整備すればなかなか良いです。
動力や台車の分解には苦労するので取り扱いはややマイナス。
短編成ながら存在感のあるスタイルとカラーリングで好印象なモデルです
(*´-`)
↑赤ときたら次は…やはり青ガエルが欲しくなるのが人情(笑)
マイクロエースから出ている同じく岳南鉄道のものでも良いですが、本家東急のも良いですね。
TOMIXの幻モデルは無理だし、ポポンデッタのは高いし…ま、気長にいきましょう
( ´∀`)
今回も「大体」のところで楽しめました(^^)