「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■珍車をフル分解整備■MORE 2801 JNR キ620ロータリー式除雪車

皆さま、お久しぶりです。

「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

すっっっかり更新が滞っています。

私は生きていますし、鉄道模型への興味も失っていません。

 

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↑更新が滞っている原因です。もう数ヶ月前のことになりますが、赤ちゃん保護猫を迎えることになりまして、家と生活スタイルを猫仕様にチェンジしていたら模型をいじる時間が減っていました…

もう、このかわい猫(こ)ちゃんめぇ〜(*´∀`*)

少しずつ落ち着いてきたので、模型活動も徐々に再開させていきますよᕦ(ò_óˇ)ᕤ

 

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↑久々のネタはこちら。

Nゲージ界に彗星のごとく現れ、そして消えていった「MORE 2801 JNR キ620 ロータリー式除雪車」です。

ネットオークションの「ひと山いくら」の中に紛れていたのを入手しました。

発売は1980年。Nゲージ界では有名な珍モデルですね。「珍」要素はいろいろありますが、

○モアというメーカーがコレ「だけ」出して世から消えたこと

○キ620のNゲージ製品化が初だったこと

○「ローター回転」「排雪板可動」のほかに「自走」という驚愕のギミックが搭載されていたこと

といったところでしょうか。

キ620は煙突穴もテンダーもあっていまにも走り出しそうですが、その蒸気機関はローターを回すために使われるので、実車は自走しません。


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↑存在が珍妙なだけで、1980年当時のモデルとしてはよく造りこまれた外観なんではないでしょうか。40年以上経っても歪み、変質、褪色などは見られません。真面目に作られたモデルなんですね。


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↑ローターの造形はシンプルです。通電するとこれが突然すごい速さで回転し始めます(笑)

ローターの後ろに斜めに突き出して見える排雪板は、左右どちらへも向きを変えられます。

 

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↑ひっくり返して見たところ。

前方の三軸台車は集電用で、赤く横に入っているギアはローターの回転用です。その後ろの二軸台車が駆動用の動力台車で、集電はしていません。テンダーの台車は転がる専門ですので、集電は最初の三軸だけ…集電が不安定になりがちな構成です。案の定動きがギクシャクしていますので、分解してメンテナンスしましょう。


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↑まず、動力台車をはずします。台車側面を押すとパチッととれます。TOMIXの機関車と似た感じです。私は構造を観察してから、破損の恐怖と闘いながら押しました(笑)


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↑動力台車は下面のネジ2本をはずすと分解できます。


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↑印のギアとピンを外すと、それだけでトレーラー車化することができます。試しましたが、とても軽く線路の上を転がります。トレーラーで販売すればよかったのに(^^;


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↑なんとなくテンダーも分解してみました。前よりの台車の長いネジがウェイトと石炭パーツをとめています。


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↑さて、本体に戻りましょう。

まず、印のネジをはずします。なんとこのネジ1本でとまっています。


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↑ローターを引っこ抜きます。刺さっているだけですので、引っ張ればとれます。

 

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↑バラすと、これでもか!というウェイトの山がこぼれます。やっぱり集電が不安定で、開発中に「もう1枚!」「…もう…1枚!」と足しっていったのかぁ、などと妄想してしまいます。


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↑窓はハメコミではなく、折り曲げられたクリアパーツがピッタリおさまっています。


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↑モーター周りをバラしました。集電台車の集電板についたスプリングがモーターの端子に直接触れる仕組みです。なんて心細い仕組みだ(¬_¬)

肝心のモーターの端子もひん曲がっていて、取り付けも固いので修正も効きません。大丈夫かいな?とりあえずできるだけしっかり触れるように曲げておきます。


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↑集電台車をバラしたところ。車輪と集電板はしっかりと磨いておきます。


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↑手入れが終わったら組み立てます。ウェイトはこのようにセット。

 

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↑これにて整備完了。

さあ!「自走するロータリー除雪車」の勇姿を拝みましょう!笑


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↑途中から、見た目のおさまりを考えて後ろにKATOのキューロク(品番2014 9600 デフ無し)をつけてみました。「キマロキ」の「ロキ(ロータリー車+機関車)」ですね。キ620は自走モードのままです。トレーラー車化するともっとスムーズに推進運転できますよ(^^)

さあ、走行動画にまいりましょう!

youtu.be

【走行模型】

MORE 2801 JNR キ620ロータリー式除雪車

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★☆

走行の静粛性★★

取扱いの容易さ★★★★☆

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★☆

適度に掘りの深いモールドが無骨さを醸し出していて、現在の目で見ても鑑賞に耐えます。

集電台車が一つなのでやや走りが不安定で、台車もローターも回るのでちと騒がしいです…

分解は簡単で、造りも頑丈なので安心して取り扱えます。

発売から40年以上が経過しても魅力やツッコミどころが満載で、持っていて楽しいモデルです(^^)

珍車ではありますがゲテモノではなく、真面目に造られたよいモデルでした。

大切にしようっと(o^^o)

今回も「大体」のところで楽しめました。