「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■古いインレタが復活した気になる方法■TOMIX 92713 JR113-1500系近郊電車(横須賀色)セットAほか

皆さん、こんにちは 「大体」で楽しむ鉄道模型 です。

いろいろあって再出発したこのブログですが、更新が滞っております。私が鉄道模型活動の拠点にしているのは自宅の小屋裏収納なんですが、夏は暑いんです…。すぐに汗だくになってしまうので工作はもとより、走らせるのにも大変な忍耐が要ります。というわけで、夏は鉄道模型から遠ざかりがちになってしまします。

 

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↑そんな中でも少しは模型をいじってますので、今回はそのお話。「TOMIX 92713 JR113-1500系近郊電車(横須賀色)セットAほか」です。「ほか」はセットBと2両増結セット×2のこと。


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↑基本セットAのケースは最近ウレタンを入れ替えて、元の7両に増結セットを加えた11両がミッチリ詰まっています。セットAとBは平成14(2002)年とかそれくらいに買った旧ロットですが、増結セット×2は平成28(2014)年の新ロット再生産時に買い足しました。

 

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↑(上)新ロット(下)旧ロット

 

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↑(上)新ロット(下)旧ロット

新ロットは車両が黒染めになって新集電台車になってますが、それ以外はボディも床板も良くも悪くもほとんど変わってないから、まぁ混ぜて走っちゃえばわかんないですよ(´∀`*)


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↑さて、今さら引っ張り出してきて再整備しようという気になったのは「インレタ」のせいです。これはセットAに付属していたインレタですが、ご覧の通り虫食い状態でボロボロです。本来は縦一列に総武・横須賀線15両フル編成分の車番が整然と並んでいるんですが、その列を飛び越えて転写しまくってます。なぜこんな虫食い状態になったかというと、転写に失敗しまくったからです。私が転写が下手なのはもちろんあると思いますが、このインレタは購入時からどうにも転写がしにくかったんですよね。一発で綺麗に転写できることはまずなくて、なんども失敗を繰り返して、あげくの果てには「隣の編成の車番」にまで手を出していたわけです。転写できても文字が欠けているのは当たり前で、見る度に心が痛めて、ちょっとしたトラウマになっていました。ウレタンを入れ替えたのを機に、トラウマを克服すべくインレタ再転写にチャレンジしますよ!

ちなみにこのインレタ、付属4両の奇数向き制御車の車番が「クハ111-1501~3」と「トイレなし」グループの車番がついてますが、模型は「トイレあり」です…細かいことはいいじゃありませんか( ^ω^ )


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↑増結セットBのインレタは手付かずで取っておいてあったのでコレを使います。失敗した時点からさらに年数が経っていますからこのままでは失敗を繰り返すのが目に見えています。事実、一個試したら悲惨な結果になりました(T . T)

古いインレタを復活させる方法をネットで検索するといろいろとヒットしますよね。「糊の面を暖かい息でハアハアする( ;´Д`)」とか「ドライヤーで暖めるとか」


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↑その中で私がやったのは「エナメル溶剤のガスでインレタの糊を復活させる」という方法です。


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↑タッパーの蓋にインレタを貼り付けます。糊の面がタッパー本体のほうに向くように、かつ貼り付け用のセロテープに文字をくっつけてしまわないように慎重に貼ります。


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↑あとはタッパー本体に深さ1cmほどになるようエナメル溶剤を入れて、蓋をして密閉するだけ。


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↑1時間くらいで効果はあるようですが、私はその日は忙しくなってしまい翌日に取り出しました。ヘニャってますので何らかの効果はありそうです!


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↑転写をしてみたら「まぁ、なんとか」ぐらいな感じでは転写できました。溶剤の蒸気をあてる前よりかはずっと良いです。半分くらいの確率で一度で転写できて、あとは転写できなかった文字の欠片を何度かこすったらなんとかなる感じ。切り出したインレタをセロテープに貼って固定しながら転写する方法がおすすめです。よし!イケるぞ!………えー、15両分もこれを繰り返すのー…?(*´Д`)


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↑やりましたよ、15両分。根気を使い果たして転写したのですから、二度と剥がれないように半ツヤクリアーを吹いて保護しましょう。吹き付け準備でボディを分解します………えー、これも15両分やるのー…?(゚Д゚;)


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↑前面ガラスの取り外しは少しコツが必要です。竹串か何かで貫通扉窓をやさしく押しつつ、横にスライドして引っこ抜きます。強くやると窓が折れます。


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↑分解しましたよ、15両分。いろいろな模型指南書で「必ず作れ」と書いてある、割箸にティッシュを巻いてマスキングテープでぐるぐる巻きにした保持具にセットして、エアブラシで半ツヤクリアーを吹き付けます。………えー、これを(以下略)


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↑上が半ツヤクリアー吹き付け後、下が吹き付け前です。製品のままよりツヤが落ち着いて、私的には良い雰囲気になりました。普段なら国鉄仕様にするのですが、これは無線アンテナを付けていたこともあり「たまにはいっか」なノリでJRマークも転写しました。製品のインレタにはないので、TOMIXのキハ58のインレタから持ってきました。


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↑ようやく、私なりに納得のいく「大体」な総武・横須賀線15両フル編成が整備できました。長年の心のひっかかりが解消できてスッキリです(*^^*)

 

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↑私のレイアウトは「大体」11両までしか対応できないので15両はホームからハミ出します…

いいんです(о´∀`о)

それでは、走行動画に参りましょう。

https://youtu.be/An-ErYzAaso

【走行模型】

TOMIX 92713 JR113-1500系近郊電車(横須賀色)セットAほか

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★★

取扱いの容易さ★★★★

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★

平成14(2002)年と28(2016)年の製品にほとんど外観の差がないのは置いておいて、元からちゃんと作ってあるので別段不満の無い外観です。

ダブルモーターで走らせてもなかなかスムーズで無理のない走りをしてくれます。

ボディを分解して半ツヤクリアーを吹きましたが、不安なく作業できるので取扱いは容易です。

113系のスカ色は大好きなんです。私が子どもでまだ国鉄だった頃、コレに乗って毎年鎌倉に行ったことを懐かしく思い出します(*≧∀≦*)

今回も「大体」のところで楽しめました(^^)