当ブログはこれまで「はてなブログ」の無料版を使用していたのですが、先日有料版に移行しました。いろいろ便利そうなのと、更新意欲の向上(お金払ったんだからちゃんと更新しなきゃ!)のため…ですかね。最近、忙しさに負けて模型もブログも手がとまりがちでしたからね(*_*)新ブログの開設とかいろいろやりたいこともありますので、頑張っていきましょう。
まぁ、このブログに書くことは今までどおりですので、引き続きお付き合いのほどよろしくお願いします。
↑さて、今回のお題はマイクロエースのちと古いED75重連セットです。
発売は2005年4月らしいですね。お値段はメーカー希望小売価格で税込13,000円ちょっと。同じく重連仕様の機関車であるTOMIXのEF63と比較しても…うーん…何ともビミョーな値段設定ですけど…まぁ、高いですよね(笑)
ちなみに私はヤフオクで「不動」ジャンク品を1,700円で落札しました。不動は直せるだろうし、この値段ならお得かと思ったんですね、その時は…
↑取り出してみました。ツララ切りのヒサシ付きの耐寒型です。かなり緻密に造られていて、思ったより悪くはありませんね。いい買い物をしたと思ったんですよ、その時は…
↑モーター付きの67号機を線路に載せて通電させると、ライトは付くけどモーターがウンともスンとも言わない、という状態です。一般的にジャンク品は「ライトは点灯しないけど動く」ことのほうが多いので、この段階で少し嫌な予感がします。ジョイントやギアの欠けなど、動力伝達系の不具合ならモーターはウーとかなんとか言うはずだし、これは導電パーツの欠品か?とか思いながらとりあえずボディの分解にかかります……あれ?とれない?
↑ボディと床下は特にネジ止めされているわけでもなく、矢印部分で窓パーツの爪がダイキャストに引っかかってるくらいのなので、基本的には引っ張れば抜けるはずなんですが、これが全然抜けません…
「私はおばあさんを呼んできました。私がED75のボディを引っ張っておばあさんが私を引っ張りましたが、ボディは抜けません」
(中略)
「孫はイヌを呼んできました。私はED75のボディを引っ張って、おばあさんが私を引っ張って、孫がおばあさんを引っ張って、イヌが孫を引っ張って…まだまだボディは抜けません」
(中略)
「ネコはネズミを呼んできました。私が…(中略)…ネズミがネコを引っ張ると…!」
↑あ〜あ〜ぁ〜あぁ〜…
バラバラになっちゃった…(´;Д;`)
モーター、基板、台車等をおさめるダイキャストが脆く砕けてしまいました。マイクロエースの悪名を世に轟かせた「粗悪ダイキャストの異常変形」を起こしていたんです。巷で「孕んでる」とか言われている現象ですね。このED75はそこまで顕著に膨らんでいたわけではないですが、変形でモーターとシャフトが圧迫されてまったく回らなくなっていたようです。「孫が犬を呼んできた」あたり(訳:ボディの隙間にマイナスドライバーを差し込んだあたり)で、ダイキャストが崩れていくことに気づきはしたんですが、そこで手を止めても事態は改善されないので突き進んでみてこうなりました(;´д`)
いや、これは呆然としますね…マイクロエースをボロクソに言う人の気持ちが良くわかる模型です。高いお金出して買って、久しぶりに出してこうなったとしたら悲しすぎます。私はジャンク品で買ってますからいいですけどね。でも、なんとかしないと笑い話にもならずにただのゴミになってしまいますから、とにかく手を動かしましょう。
↑トレーラー車の77号機の方はダイキャストの変形も無かったらしく、スルリと分解できました。そうですよね、本当はこういう風に簡単に分解できますよね。製造から同じ年月を経ているはずの2輌でこうもダイキャストの状態が違うということは、モーターの熱で変質してるんでしょうかねぇ?
というか、ダイキャスト?あぁ〜そうか…トレーラー車って…基本的な構造はモーター車と同じで、モーターとシャフトとギアを抜いただけだったりしませんかねぇ?
↑ビンゴっぽいですよ⁉︎67号機のモーターとシャフトを持ってくればモーター車として機能しそうです。分解を続けます。
↑スカートをはずして…
↑本来モーターが入る空間には床板集電板→ライト基板をつなぐ導電用の枠パーツが入っていますのでそれもはずして…
↑ライト基板受け兼遮光パーツ?をはずして…
↑淡緑色の乗務員室パーツをはずして…
↑台車をはずしてシャフトカバーもはずしてみました。やっぱりシャフト無し、ギア無しの台車ですね。
↑67号機のギア入り台車と入れ替えます。
↑シャフトも67号機から持ってきて…
↑この状態で試運転。動きました!まぁ、当たり前なんですが、あのバラバラ事件の後ですから嬉しくて(^^;
↑基板まで組み上げて、ライト点灯にも問題が無いことを確認。
↑ボディを被せて77号機の動力化が完成です。
…67号機はどうしましょうかねぇ…
↑67号機はトレーラー車として再生できないかチャレンジしてみます。四散したダイキャストをなんとかくっつけたいと思いますが、そのままくっつけても膨張したままなのでボディにおさまりません。黄色く囲った部分は再利用しないこととします。
↑床下側から見ています。両端のダイキャストと台車からの集電板がついた床下機器パーツをアルミテープでとめます。アルミテープだとショートに気をつけなきゃいけないので本当は使わない方が良いのですが、アルミテープより粘着力が強いテープが手元に無かったので仕方なく^_^;
↑77号機からはずしたトレーラー車導電用の枠パーツもアルミテープでとめて床下のH字形のプラパーツもつけて…
↑77号機とトレードしたギア無し台車をつけて…
↑乗務員室パーツほかも復元して…
↑基板もつけて線路にのせると…ライトが点いた!こんなボロボロの状態で…健気なヤツ…!
(ノД`)・゜・。
↑ボディをかぶせた67号機です。見た目ではわかりませんが内蔵はボロボロです。無理がたたってスカートがうまくはまらず少し浮いています。まぁ、その辺は仕方ないですね。
↑これにて再生完了…でいいかな。67号機をバラバラに破壊した時はどうなることかと思いましたが、まぁ、どうにか重連で走れる状態にまで回復させることができました。
↑さぁ、運転させましょう。50系客車でも牽かせようかと思いましたが奥の方にしまってあるので手前にあったTOMIXのプラ車輪のシキ1000形を出しました。
それでは走行動画をどうぞ。
【走行模型】
マイクロエース A8122 ED75-67・77 重連セット
【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント ☆…0.5ポイント
※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。
外観の細密さ★★★★
走行の安定性★★★★
走行の静粛性★★★★
取扱いの容易さ
溢れ出る魅力★★★
総合評価:★★★
外観はね、意外と緻密で良い出来なんです。
モーターも低速が良く効いて安定してますし、走りも静か。
ただねぇ、ダイキャストの変形はいただけませんので「取扱いの容易さ」は★0個です。
皆さん、この世代のマイクロエースの中古・ジャンク品を買う時は注意してくださいね(;´Д`A
今回も「大体」のところで楽しめました。