古のED75、再生作業の続きです。
その①はこちら
その1では台車のフル分解までたどり着きましたね。
作業としては、車輪をレールクリーナーで、金属パーツを接点回復剤で磨いて、飛び散った油脂類やからまった糸クズを除去していきます。結構からまってました。
ここで、導電経路を把握しておきましょう。
仮に、写真のように左右のレールから+と-の電気が入ったとすると、レール内側に接している金属パーツを通って、プラスはボディ中央側の、マイナスはボディ端側の上面金属パーツに流れます。
ちなみに車輪は両側絶縁です。
そして、プラスはボディ裏面中央金属パーツから線を伝って表側に抜けます。マイナスはボディ裏面両端の金具からダイキャスト全体に流れます。
表面に線伝いに来たプラス、ダイキャストに流れているマイナスが、それぞれモーターに伝わります。
プラスの金具周辺は当たり前ですがプラパーツで絶縁されてます。
いや~、複雑ですねぇ。
と、ここまでやってから「そういえばモーターは生きてるのかな?」と気づいて直接通電してみるも、なんと動きません!
トホホ、とことんジャンクですねぇ…
納得いかないのでモーターも分解します。
あれれ?ブラシを整流子に押しやるスプリングが1本ありませんね?
どこぞやからの発生品のカプラースプリングを入れましょう。ブラシが程よく頭を出すように目分量で長さを調整します。ニッパーでパチリです。
スプリングで押し出される気満々のブラシをなだめつつロータをセットするのが大変です…
セロハンテープのはし切れでブラシを押さえておいてからロータをセットします。
おぉ!動きました!
やった!
しかし、このスプリングいつから欠落していたんですかねぇ?
モーター分解しない限り抜けませんよ、ブラシも十分残ってましたし。
まさか最初から不動?
そういえば、ボディの溶け、動かないのに躍起になってフルパワーで電気を流し続けて、過熱で溶けたんじゃないでしょうか?
モーターの熱くなる部分と位置が合いますからねぇ…
なんだか切ないですねぇ…
いろいろあって復活です。
同時入線のトミーナインスケール貨車群を牽引します。
う~ん、でも牽引力が弱いorz
モーターは元気になりましたから、台車の転がりが悪いのが原因と思われます。
あの台車どうにか改善できるんですかねぇ、しばらく考えておきます。
今回は大体どころか、とことん分解を堪能しました。