↑今回のお題はこちら。1977年に発売されたTOMIXのふるーい香港製キハ02です。私よりちょっとだけお兄ちゃんですね。ヤフオクで「ジャンク品まとめ」の中に混じっているのを発見し、ほかにも興味をひく車両があったので落札しました。一点あたりで割ると300円くらいだったと思います。
ケースはトミーナインスケール時代の黄色いプラケースがそのまま青になったようなものです。このあと紙箱になってモーター車のほかに「ダミー」という名のトレーラー車が追加された…のかな?
↑一見して大きな破損は無さそうですが、ジャンクの名に恥じず、レールにのせて通電してもウンともスンともいいません。
↑この車輪の汚れが原因かな?片側のカプラーポケットのスプリング支柱が折れており、カプラーが垂れ下がっています。これも何とかしたいですね。
↑とりあえず分解しましょう。床下の3箇所のネジを外します。ボディはこのネジでとまっていたわけではないので、先にボディをはずしたほうが良かったですね。
↑床下カバーで車輪、ギア、集電板が固定されていました。この3つの金属パーツはサンポール漬けにしましょう。
↑ボディをはずします。印の箇所の丸い穴に床板パーツの丸い突起がはまって固定されています。トミーナインスケール方式ですね。竹串などをさし込んでボディを軽く持ち上げると作業しやすいです。さし込み過ぎるとボディが割れますし、さし込みが足りずに無理に作業すると床板の突起が折れます。古い製品でプラも劣化してるでしょうから、結構ヒヤヒヤします。
↑無事に分解完了。片方の窓パーツが取れてますね。あとでゴム系接着剤でくっつけます。ちなみに側面中央には窓パーツがまわっていません。風通しバッチリでモーターの冷却に一役買っていそうです(笑)
↑風通しといえば、このキハ02のベンチレーターって開口してるんですね。本当に風が室内に入るかはともかく、通り道はあります。ほんまもんのベンチレーターですね、すごい。
↑30分ほどサンポールに漬けた後の金属パーツです。よし、きれいきれい。ボディや床板パーツは中性洗剤をつけて古歯ブラシでやさしく水洗いしておきました。
↑さぁ、元に組み上げていきましょう。ダイキャストのウェイトはネジで床板に固定されています。
スプリング支柱が折れていたカプラーポケットにはKATOカプラーを突っ込んでおきました。
↑ボディも中性洗剤で水洗いしたらスッキリしました。試運転したら何事も無かったかのように走りました(^^)
↑ケースも洗って再生完了です!簡単でした。
↑実は「92912 国鉄キハ02形レールバスセット(復刻版)」も以前にネットオークションで落札したものを持っています。
↑新旧モデルの並び。奥が今回再生した旧モデルで、手前が復刻版です。色調やHゴム・窓サッシの塗装などに違いが見られますが、基本は同じです。ベンチレーターの開口もそのままです。復刻版ですから当たり前ですが(^^;
↑復刻版はモーター車とトレーラー車の2両セットです。前オーナー氏の手によりKATOカプラー化されています。
↑復刻版の前面には実車どおり車番が入っています。車番のほかは金太郎塗りの塗り分け方が少し違うくらいですが、ずいぶん印象が違います。
↑復刻版のほうが色味が大分濃いですね。側窓枠への銀の色さしも無くなっています。実車を見ると、モノクロなので判然としませんがアルミサッシでは無さそうですしね。これでいいんでしょう。
↑さぁ、走行動画に参りましょう。
今回は6〜7年前に制作した小型レイアウトで走行させます。
↑単線のローカル私鉄をイメージして制作しました。小型過ぎてあまり活躍の機会がありませんが、キハ02はうってつけですね。
それでは走行動画をどうぞ。
【走行模型】
【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント ☆…0.5ポイント
※★3つが標準です。加減点をする場合は総評で理由に言及しています。あくまで個人の感想です。
外観の細密さ★★☆
走行の安定性★★★☆
走行の静粛性★★★
取扱の容易さ★★★★
溢れ出る魅力★★★★
総合評価:★★★☆
古い製品ですので外観が多少劣るのは仕方ありません。
二軸なので時々不安定ですが思ったよりは安定していい走りです。
構造は単純で分解整備も容易です。
オールドモデルから溢れ出る「味」は多少の欠点など吹き飛ばすほど魅力的です!
今回も大体のところで楽しめました。