KATOの16番40系電車の加工をひと休みしてのNネタ。オクから転属してきたTOMIX旧製品EF64ユーロライナーカラーです。
なかなか美品な中古が、送料入れても千円ちょっとでしたので、思わず落札してしまいました。
「メンテナンスを試みたがギクシャクが直らなかった」と記載があったので、安かったと思われます。
車輪もピカピカです。
問題があるとは思えませんが…
お手本のようなギクシャク走行をしてくれました。
どこかで通電不良か回転不良を起こしているはずです。
先入観を捨ててメンテナンスしてみましょう。
まずは台車のフル分解&手入れです。
各部ピカピカですし、ホコリもないし、問題は無さそうですね。
でも一応車輪以外の金属パーツを接点回復剤で磨いて、回転部分にごく少量のセラミックグリスを塗ります。
台車単体での転がりも問題ありませんでしたので組み付けてみましたが…
ギクシャクは直りませんでした。
台車が原因じゃないとするとモーター周りですね。
写真はボディをはずした状態。
印のネジを8箇所はずします。多いです。
そしてフル分解。
クラシカルなスプリングウォームです。
一応、スプリング周りの古いグリスを拭き取って、少量のセラミックグリスを塗ったりしましたが、ホコリも巻き込んでないのでここの回転不良じゃないでしょうね。
となると、通電不良が疑われます。
左右のレールから集電した電気は、基板を通って、上の黒いダイキャストと下の銀色のダイキャスト経由でモーターに流れます。
私が注目したのは黄色いマル印のところ。印は下側のダイキャストへの接点ですが、ここがちゃんと接触していないように思えました。
少しだけ折り曲げて組み直すと…
極めてスムーズに走るようになりました!
しかし、これは初期不良ですね。
ほぼ未走行の美品だったことを考えると、
新品で買ったモデルがギクシャク走行して、ガッカリしてずっとしまい込むことになってしまった、前オーナーさんの心の痛みが見えてくる気がします。
切ない…
付属のヘッドマークもつけました。
国鉄標準色のクリーム塗り分け部分で別パーツ化されているので、お顔にキズがあるように見えます。
標準色だとそんなに気にならないんですけどね。
お供の12系ユーロライナーとともに試運転です。
伴走は同世代のTOMIX DD51 ユーロライナー色+14系ユーロライナーです。
このDD51は小学生くらいの時にカラーリングに魅せられて「ジャケ買い」した(してもらった)ものです。標準色のDD51を持ってなかったのにこっちを買ってもらっちゃいました(笑)
ユーロライナーカラーの客車までは買ってもらえなかったので、長らく我が家で独りぼっちだった悲運のカマです。TOMIXの古い14系座席車+オシ14の「脳内補完ブルートレイン(そう思って見ればブルートレインと思えなくもない)」をよく牽いていたものです。
長期在籍車なので、床下を黒で塗装したり、ファンに軽く墨入れしたり、破損したカプラーをKATOカプラー化したり、ちょこちょこと手を加えています。
大人になってからヤフオクで、14系700番台、12系700番台…と入手し、ン十年かけてようやく旧製品ユーロライナーファミリーを形成できました。
それでは、走行動画をどうぞ。
【走行模型】
TOMIX 2188 国鉄EF64形電気機関車(ユーロライナー)
TOMIX 92636 JR12-700系ユーロライナー(7両セット)
TOMIX 2287 国鉄DD51形ディーゼル機関車(ユーロライナー)
TOMIX 92056 JR14-700系(座席車)ユーロライナーカラー
【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント☆…0.5ポイント
※★3つが標準です。加減点をする場合は総評で理由に言及しています。あくまで個人の感想です。
外観の細密さ★★★
走行の安定性★★★★
走行の静粛性★★★
取扱の容易さ★★★★
溢れ出る魅力★★★★
総合評価:★★★☆
TOMIXのウォームギア動力は構造が単純で、きちんとメンテナンスすると安定した走行をみせてくれます。
分解も容易で手入れがしやすいのですが、ネジ留め箇所が多くてやや面倒くさいので★4つ。
白いボディに青いラインの車列は見栄えがしていいですね!
今回も大体のところで楽しめました。