皆さまこんばんは 「大体」で楽しむ鉄道模型 です。
この間まで冬で寒くてセーター着てたと思うんですけど、年度末&年度始めでバタバタしてたらいつの間にか桜が満開になって散っちゃって、春ど真ん中です。
↑そんな出会いと別れの季節の中で、私はコレと出会いました。TOMIXの485系1500番台です。クハ481-1508を組み込んだHGなT18編成セット…ではなくて「90144 ベーシックセットEX485」に「のみ」入っていたというアイツです。
↑「90144 ベーシックセットEX485」は車両、線路、駅、パワーパックが入ったが入門セットですが、私が入手したのは車両だけです。4000円弱でネットオークションで落札しました。ちょっと高いな…とは思いましたが、物珍しさでつい(^^;
485系は全国に電車特急網を拡げた立役者で、昭和〜平成にまたがる長期の活躍で認知度も抜群ですから、入門セットに入る車両としてうってつけでしょう。しかし、初めてNゲージを買う方は四つ目の1500番台に戸惑うんじゃないでしょうか(笑)ヘッドマークも文字の「いしかり」ですからね、マニアックですよね(笑)物珍しさで入門者じゃないマニアにもセットを買わせようとしたのでしょうか( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
↑平成15(2003).1.2 新潟駅
1500番台車には一度だけ出会ったことがありました。新潟駅に停車中のT18編成に組み込まれていたクハ481-1508です。出ベソな外ばめ式テールライトがよく分かりますね。移動中にコンデジで撮った適当な写真ですが、今見返すと懐かしくもあり興味深くもあります( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
↑さてさて、私が入手した車両は特急シンボルマーク、屋根上のアンテナが欠けていて…
↑パンタグラフもほぼ全て失われています。子どもが持っていたのでしょうか、入門セットの車両らしい、ある意味正統派なジャンク品です。
↑相当走らせてもらったようで、車輪には走行痕がバッチリついて黒ずんでいます。不動ではないですが動きはギクシャクしていて、時折り指で突っつかないと動かなくなります。ノーメンテナンスでガンガン走らせていたと思われます。
さぁ、ジャンク鉄道模型の醍醐味、分解整備をして往年の走りと輝きを取り戻させてあげましょうᕦ(ò_óˇ)ᕤ
↑ボディ、モーター周り、台車にバラした状態です。
↑モーターとダイキャストに被せてある絶縁用のシートがオイルでヒタヒタですね。きっと走りが悪いことに業をにやした前オーナーさんがKATOのユニクリーンオイルあたりをいっぱい注油したんでしょう。走りが悪いのは油切れじゃなくて車輪周りの汚れによる通電不良が原因の場合がほとんどなんですがねぇ…
↑台車以外の下回りをフル分解した状態です。製品出荷時のグリスがいろんな所にかたまりで付着していたので綺麗に拭き取り、代わりにごく少量のセラミックグリスを塗っておきました。通電経路の接点は綿棒で拭いて接点回復剤を塗ります。
↑お次は台車です。台車下面中央付近と前後のツメをはずすとフル分解できます。中心の大きなギアも軸棒を抜いて外します。カーペットの上に敷いた線路で走らせると細い糸屑が団子になって絡まっていたりするんですが、特に見当たりません。フローリングのお家だったんですかね。
↑改めて車輪を見てみます。走行痕はやはりバッチリついてます。車輪の裏側と車軸も注油のせいか汚れが目立ちますね。
↑車輪をサンポールに漬け置いた後によく水洗いして、踏面をピカールをつけた綿棒で磨いて、再度中性洗剤と古歯ブラシを使って水洗いして、レールクリーナーで磨いた状態です。走行痕は消えませんがピカピカになりました(^^)
↑集電板とスプリングを接点回復剤で磨いて、元通りに組み付ければ台車のお手入れ完了です。
↑台車のお手入れと並行して塗装が剥がれた部分のタッチアップを行います。
↑GMの赤2号のままだと赤が濃すぎるので、朱色4号をちょっと足して色味を調整しました。
↑タッチアップ後です。ついでに乗降ドア裾の色が回っていない部分も塗ってみました。乗務員室ドアの手すりはクリームのまま。自己満足の世界です( ´∀`)
↑パンタグラフも「TOMIX 0204 PS16H形パンタグラフ(2個入)」を2個購入して補いました。このパンタグラフも大分品薄になっていますね。
↑両先頭車の車輪も磨いて整備完了!と思いきや、ヘッド・テールライトが点灯しません。ライトユニット単体では光りますし、ライトユニットと床板の導電パーツの接触が悪いわけでもない…とすると原因は台車だけど車輪は綺麗だし…一体なんだ?と思いながら台車を分解して思い当たりました。
↑絶縁車輪の取付け向きが間違っていたんです。この時期のTOMIXの車輪は車軸が金属製で、片側の車輪と車軸の間には絶縁体が噛ませてあります。古いエンドウ製品とかもそうですね。台車内でこの向きが揃っていないとショートします。また、前後の台車で絶縁車輪の向きが完全に揃ってしまうと通電しません。前オーナーさんは何かの拍子で外れた車輪を意識せず戻してしまったのでしょう。前オーナーさんが悪いんじゃありません、面倒くさい仕様なのがいけないんです(笑)
↑正しい向きはこうです。車両・台車をひっくり返して、台車のカプラー側を上にして見た場合は、右側が絶縁、左側が非絶縁です。
↑車両・台車をレールに置いて、台車のカプラー側を上にして見た場合は右側が非絶縁、左側が絶縁です。ちなみに前進の電気を流したレールを上から見た場合、右側のレールがプラス、左側のレールがマイナスとなっています。
↑車輪を正しく組み付けたら問題なく点灯しました。これにて復活整備完了です。
↑盟友711系も久しぶりに引っ張り出してきました。以前、旧ブログでご紹介したことのある宮沢模型のやつです。さぁさぁ、走らせましょう!
【走行模型】
TOMIX 485系1500番台 (90144 ベーシックセットEX485)
【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント ☆…0.5ポイント
※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。
外観の細密さ★★★★
走行の安定性★★★★
走行の静粛性★★★★
取扱いの容易さ★★★★
溢れ出る魅力★★★★☆
総合評価:★★★☆
新しくはないですがそこまで古くもないのでそれなりにみられる外観です。
非フライホイール動力ながら、お手入れしたらものすごく滑らかに走るようになり、音も静かです。
構造も簡単で分解整備も安心してできます。
文字ヘッドマークの四つ目の「いしかり」…北の魅力たっぷりです(*´꒳`*)
期待されながらも北海道の過酷な冬に勝てなかった1500番台…暖かい我が家のレイアウトで長く活躍してもらいましょう(о´∀`о)