↑1年くらい前だったかな?ヤフオクで落札したKATOの80系準急 東海/比叡です。80系で運転された昭和32(1937)〜34(1939)年ころの準急東海(東京〜名古屋)と比叡(名古屋〜大阪)を再現できるセットで平成10(1998)年の発売。KATOの80系モデルのトップバッターです。こちらは品番10-379の7両基本セット。
↑こちらは品番10-380の4両増結セット。基本セットからずいぶん間が空いて、つい最近落札しました。4両入ってますが編成に使うのは3両で、東海の時はサロ、サハ、モハを各1両、比叡の時はサハ2両とモハ1両をつなげます。
↑東海/比叡より後にKATOから発売された単品の300番台も発売時からコツコツ買いためて10両ほど所有しています。クハ85も取り混ぜて晩年のローカル運用風に走らせていましたが、優等列車としてヘッドマークを掲げて運用された誇らしい姿も眺めてみたくなったのです。
一番新しい飯田線のセットは持っていません。中古もあんまり見かけない気がするんですよね。欲しいといえば欲しいですけどね(´・ω・`)80系は博物館の保存車しか見たことないので馴染みは薄いですが、エポックメイキングな車両は何となく好きです。
↑写真のチョイスミスではありません。
基本セットと増結セットの入手間隔が空いていたのは、基本セットに気に入らない点があったからです。それはよく言われる「運行番号表示記の形が変」とか「前面窓が広すぎる」とかの造形的な理由ではなく「強烈なタバコ臭」です。
個人間取引であるヤフオクで中古・ジャンクと明記されているものを入手しているのでタバコ臭がするのも織り込み済みですが、あまりにも強烈なのでテンション下がっちゃったんですよね…
まぁ、夜更けにタバコ吸いながら模型を心ゆくまでいじる…とかいうのが至福な時間なんだろうなぁとは容易に想像できます。私も昔はかなりのヘビースモーカーでしたからねぇ。
とはいえ、吸わなくなると気になるのが人の身勝手なところなので、可能な限り脱臭したいと思います。使うのは「オトコ臭」とか「汗・タバコ臭」を退治する的な表記の洗濯用洗剤です。写真の洗剤も中身は入れ替えてあります。ウレタンの中仕切りを洗剤を溶いたぬるま湯につけて優しく揉み洗いして、ビニールケースも同じく洗剤をつけてタワシでゴシゴシ。2日間ほどじっくり乾かしたら作業完了です。完全とまではいきませんが、およそ気にならないくらいまでは脱臭できましたよ(^-^)v
↑ニオイ問題も解決したし増結セットも入手できたので整備に取りかかるとします。
まずはシールから。私が入手した基本セットのシールは前オーナー氏の手で一部貼り付けられています。
↑いわゆる海側(画像左が名古屋方面、右は東京方面)に準急東海のステッカーが…
↑山側(画像左が名古屋方面、右は大阪方面)には準急比叡のステッカーが貼ってありました。どちらの列車も楽しみたかったんですね。東海と比叡の違いは5号車をサロにするかサハにするかの違いですのでこういう楽しみ方が可能です。そして号車札が1〜4、6、7、10と説明書の編成図どおりに貼ってあります。きっと基本セットの前オーナー氏は増結セットも持っていて、通しでステッカーを貼っていたんでしょう。
↑さて、頑張って貼ってあるステッカーですが、黒い枠線が切り落とせていないものがほとんどでした。気が重いですが、剥がして→不要な部分を切り落として→もう一回貼ります…
シール未使用の増結セットも同時に作業しますから10両分…ですか(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
↑貼り直しましたよ、全部…あー大変だった(*_*)
↑続いてはライトが点灯しないクハの手入れです。車両を線路に押しつけながら前後させても全く反応がありません。
↑バラしましょう。ボディをはずして…
↑ライトカバーをはずして…
↑ユニットを直接通電させたら点灯しました。まぁLEDですからね、球切れなんてするとしても私がジジイになってからですね。
↑戻しついでにライトユニットと床板集電板の接点を磨きました。
↑さて、とすると台車が原因ですねぇ。
↑とにかくフル分解。スノープラウがついてるんですね。車輪をレールクリーナーで磨いて、印の部分の台車集電板のポケットと台車の軸先も丁寧に磨きます。でも…
まだまだカブは…ライトはつきません。
↑これでも点灯しないんですから普通の不具合じゃないですね。よくよく観察すると黒染め車輪の表面が変色・変質しているようです。ピカールで磨いてもいいんですが、今回は手っ取り早くTOMIXのクリーニングレールの乾式(つまり耐水ペーパー磨き)を使いたいと思います。レールを作動させて車両を手で行ったり来たりさせて…
↑磨いた結果がこちら。磨き痕がはっきりつきますね。この凹凸がまた通電不良の原因になりそうでちょっと心配(^^;
↑でもライトは点灯するようになりました。黒染め車輪、特に初期のものは何かと悪さをするイメージがあります。ほかのトレーラー車も転がり悪いですしね。
↑モーター車も調子が悪いのですが、原因は同じく車輪でしょうね。動力台車を取りはずして…
↑フル分解。こちらの車輪はクリーニングレール(乾式)で磨いたあとにピカールで仕上げをしました。車軸先と集電板ポケットもレールクリーナーで磨きました。
↑これにて整備完了。大したことはしてないんですけど、シールの貼り替えとかもあったので手間がかかった印象です。
↑KATOの単品300番台とこの間のGM塗装済みキットの0番台も並べてみました。80系が増えてきました( ´∀`)正面3枚窓のクハ86が入ったGMの塗装済みキットの中古も実は仕入れてあります。組み立てたらまた並べてみましょう。
それでは走行動画をどうぞ。
【走行模型】
KATO 10-379・380 80系準急 東海/比叡 基本・増結セット
【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント ☆…0.5ポイント
※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。
外観の細密さ★★★
走行の安定性★★★
走行の静粛性★★★
取扱の容易さ★★★★
溢れ出る魅力★★★★
総合評価:★★★☆
よく作りこまれた外観ですが、やっぱり前面窓の大きさは目立つところだけに気になっちゃいますね(^^;
信頼のKATO製品なので走りの性能はもっと良かったはずですが、黒染め車輪の劣化で走行に支障があったので標準評価。
丈夫でメンテはしやすいです。
ヘッドマークを掲げて走る80系は優等列車の貫禄十分で魅力的!
今回も大体のところで楽しめました。
(GM80系1・2次形更新タイプの記事はこちら)
その①
https://daitaitetsu.hatenablog.com/entry/2019/12/07/231512
その②
https://daitaitetsu.hatenablog.com/entry/2019/12/22/185409
その③
https://daitaitetsu.hatenablog.com/entry/2019/12/26/144141
その④