TOMIXのプログレッシブグレード第2弾「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」のレビューその2・内装編①です。
(その1・外装編はこちら)
TOMIXの瑞風スペシャルサイトに記載された「ウリ」が模型にどのように反映されているかを順に見ていきます。
見所が多いので「外装編」と「内装編」に分かれましたが、今回は「その2・内装編①」です。見所が多過ぎたので内装編もさらに2回に分けてお送りします。
どんどん見ていきましょう。
ウリ12「食堂車壁面の特徴的な照明」
車内奥側の壁かけ照明がそうです。確かに特徴的かつお洒落な照明ですね。
実はこうやって天井照明ユニットからぶら下がっています。
天井のパネル照明(追記:実際は吹き抜けの周囲に配置された間接照明)もリアルですねぇ。
今回の瑞風の一番のウリはこの照明ユニットだと思うんですよね。写真はロイヤルツインの照明ユニットをはずして裏返したところ。
随所にチップLEDを仕込んだ基盤と、照明形状に合わせてカットしたカバーや導光材を組み合わせてユニット化しています。これにより、大きな照明装置やライン状の照明、後述するスポットライトなどの再現を可能にしているんですね。脱着も両端のツメで固定するだけなので簡単です。
ちなみにプログレッシブグレード第1弾の四季島もご覧のようにシャンデリアなどは凝って再現していますが…
基本はチップLED+クリアパーツの従来型に近いものでした。
今回から採用された新型照明ユニットで、今までの鉄道模型が作り込んでいなかった「天井」の表現に進出したわけですね。
「走ったら見えないよ」っていう部分かもしれませんが、停止状態ならジックリ眺めてウットリできるポイントです。走行派な私ですらウットリ眺める時間はあるわけですから、この作り込みは大歓迎です。
プログレッシブグレードを手にすると「値段が高いんだから良くて当たり前でしょう」ではなく「ここまでやるんだ、凄い!そりゃ高くなるのも当然だ」と感じます。ただの「値段が高い鉄道模型」で終わらせないように、誰もやらなかったことにチャレンジしているTOMIXの意気込みとか自負心が伝わってくる気がします。
そうそう、外装編のウリ4「オープンキッチン内の照明も壁面の窓側から見ることができます」ですが、分解したらわかりました!
ライン状の照明だけじゃなくて円や長方形(長方形はただの切り欠きかも知れません…)の照明も天井に仕込まれてました…って、そんなの外から見えるかーい!
見えない所までこのこだわり…脱帽です
ウリ13「食堂車車内の花」
はっきりとした赤色のパーツで再現されています。
車内で電球色の照明に照らされるとちょうどいい感じです。
ウリ14「ラウンジカー天井中央の大きなライトと左右のスポットライト」
これが件のスポットライトです、細かいなぁ〜(感心)大型の照明装置と極小のスポットライトを同時に再現するとは、素晴らしい。
ボディをはずすとこんな感じ。バーカウンター上部のスポットとライン状の照明もお洒落です。
色分けされたソファとその後ろの照明も特徴的です。ここがラグジュアリーな空間であることが模型からもプンプン匂ってきます。
この空気感を模型で再現するのはスゴいですねぇ。
ウリ15「カウンターバーの窓に彫刻されライトアップされたグラス」
これまた細かい!窓の裏から爪楊枝で軽くなでると、ものすごく細密に彫り込まれているのがわかります。すげぇ〜…
「グラスの再現」自体あまり思いつかないと思いますが、それを着想し、企画化し、技術的課題を乗り越えて量産した努力と労力に思いを巡らせて脱帽あるのみです。
ウリ16「床、壁、ソファ、テーブル、ベッド、浴室を別パーツで色分けした7号車のザ・スイート」
ボディをはずした状態です。3色で作り分けるだけでも非常に効果的ですね。
この「ザ・スイート」の照明ユニットは床下に仕込んであります。各車ごとに見せ方を考えてますねぇ、スゴい。
お風呂の作り込みが半端ないです。洗面台なんか窓から見えないのにこの作り込みようです。
オプションパーツの「お風呂のロールカーテン」をつけたらどうなるんだろう、と興味があったのでトライです。
ボディをはずして右の窓ガラスと天井パーツをはずしたところ。この高い天井があるから照明ユニットを床下に仕込んだんですね。
ロールカーテン半下げ状態…非常に半端ですねぇ…せっかくのお風呂が見えない…
実車でこんな状態で入る人は極少数(はいるんじゃないでしょうか笑)でしょうが、やっぱり「全開」が良いかと(^^;
次回は最終回(の予定)「その3・内装編②」です。
(その3・内装編②はこちら)
https://daitaitetsu.hatenablog.com/entry/2019/09/29/202118
今回も大興奮で楽しめました。