「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■ジャンク品で増結!■MICRO ACE A5311 国鉄155系・修学旅行色「ひので」号 改良品 基本8両セットほか

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↑今回のお題はマイクロエースの「A5311 国鉄155系・修学旅行色「ひので」号 改良品」です。1年くらい前にこの基本8両セットをヤフオクで入手しました。4千円くらいだったかな?基本セットはクハ155-4-モハ154-7-モハ155-7-サハ155-2-サハ155-1-モハ154-2-モハ155-2-クハ155-3の8両で構成されています。

実車は1959年から製造された修学旅行用電車で、1次車として8両編成2本と両端クハの4両編成2本が登場。8両編成と12両編成が隔日で運転されいたようですね。8両編成の4・5号車のサハはコスト削減と定員確保のためにクハの代替で製造されたそうですが、後の増備は両端クハの4両編成のみとなっています。やっぱり使い勝手が悪かったんですかね。増備後は原則12両、最長16両編成で運転され子どもたちの期待と楽しい思い出をのせて駆け抜けた…と、ふむふむ。残念ながら実車は見た事がありませんが、世相を反映した特徴的な車両ですので、興味津々で模型を購入しました。

 

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↑さてさて、模型の話です。朱色3号と黄色1号の塗り分けがレイアウトに映えて良い雰囲気ですね!幸運なことに(?)後発のKATO製品を目にしてないのでこれで大満足です。安かったしね(о´∀`о)

車番を細かく気にしなければ基本セットの8両だけでも運用開始当初の姿っぽくはなるわけですが、こうなるとですね、増結セットも欲しくなるのが人情というものです。これが12両ズラッと並んだら綺麗で壮観そうですし、気動車みたいに運転台+中間車妻面が連結されている姿を再現したいじゃないですか(≧∀≦)

探すべき増結セットは「A5312 国鉄155系・修学旅行色「ひので」号 改良品 増結4両セット」なんですが、これがまた全然中古の出物を見かけない。中古鉄道模型屋さんでも全然見かけないし、ヤフオクにも高いのしか出ていない。たまにヤフオクで安値で出されてもあっという間に1両あたり千円を超えてしまって私の手の届かないところにイッてしまいます。余談ですが、私は余程のことがない限り中古Nゲージは1両あたり千円以下のものしか買わないことにしております。

 

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↑そんな時にヤフオクで見つけたのが、「A5310 155系修学旅行電車「ひので号」8両セット」のバラシ寄せ集め品です。送料を含めても1両あたり600円いかないという安値でした。改良前の旧製品ですが、増結用に私が欲しているクハ-モハ-モハ-クハのM無し4両がちゃんと偶数奇数揃っています。車番はクハ154-3・4、モハ154-7、モハ155-7で既に持っている改良品基本セットと丸かぶりですが、そこは「大体」精神を発揮して気にしないこととします。これを「マイ増結セット」とすれば、基本8両の中間に挟んでサハ+クハの連結風景を愛でることができます(*´∇`*)

ちなみに上の画像はお手入れ後の姿です。どんなお手入れが必要だったかというと…

 

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↑ポイントその①屋根色の違い

手前が旧製品、奥が改良品です。旧製品の屋根色が明るくて、手持ちの改良品と編成を組むと違いが際立ってしまいます。まぁ、実車だって検査の都合とかで屋根色なんか4両単位で違ったんでしょうけど、模型的にあまり美しくはないので塗り直すこととします。

 

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↑ポイントその②カプラー問題

増結用に手に入れた4両はカプラーがアーノルドからボディマウントタイプに交換されています。しかもご丁寧に互換性の無いTOMIXのTNカプラーとマイクロエースのマイクロカプラーと思しきものが混在しています。まぁ、互換性は異種カプラー同士を連結しなければいいだけなのですが、問題は連結間隔です。ボディマウントカプラーで連結間隔が短いのは結構なんですが、私が持っている基本セットはデフォルトのアーノルドカプラーのままです。基本8両もTNカプラー化しようとすると両端を除いても14個必要です。お金持ちじゃあるまいしそんなに買えません(*_*)

とはいえ、入手した増結編成はアーノルドカプラーポケットが取り外されていてアーノルドに戻すのも不可能です。うーん…どうやったらお金をかけずに連結間隔を揃えられるのか…

 

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↑そうか、こういう時こそコレの出番なのか!マイクロエースのセットについてくる謎の小袋!これは増結編成を入手した時にオマケでついてきたやつ…だったと思います。いきなり袋を開けて作業をはじめてしまったので未開封の写真を撮り忘れてしまいました。いやぁ、コレは一体いつ誰が使うんだ…と思ってましたが、いま私が使うためだったんですね( ͡° ͜ʖ ͡°)

中には先頭のダミーカプラーの代わりにつける首振りアーノルド、台車のアーノルドカプラーポケットの代わりに装着するKATOカプラーNのBタイプ用の受けパーツが入っています。この受けパーツを使えば増結編成の中間にKATOカプラーNのBタイプを装着できますね!TNカプラーよりグッとお安く、しかもジャンパホースまで再現できます。

 

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↑物は試しと首振りアーノルドを試しに基本セットのクハに装着してみたましたが…ダサッ!なんとも格好悪い見た目と長大な連結間隔で、即却下なこと請け合いです(笑)

ともあれ、以上を踏まえてカプラー問題の解決方法をまとめると…

①基本編成と増結編成の連結部分はTNカプラー装備(増結クハの見た目重視)

②増結編成の中間はジャンパホース付きのKATOカプラーNのBタイプを装備

③基本編成の中間も増結編成と見た目を揃えるためにジャンパホース付きのKATOカプラー密連形Aタイプ(アーノルドカプラーポケット用)を装備

となります。

それでは、カプラー交換から取り掛かりましょうかね。

 

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↑カプラー交換が一番複雑なのは基本のサハと増結のクハです。①〜③が一時に襲ってきます(笑)

 

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↑複雑化する原因はコレ。増結クハの台車のカプラー柄が前オーナー氏により切り取られています。…コレ切る必要あったのかなぁ?ともかく、このままでは増結クハの連結面側にKATOカプラーを取り付けられません。

 

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↑作業をまとめるとこんな感じです。増結クハと基本サハの台車を一つ入れ替えることで解決しました。基本サハ(改良品)の台車と増結クハ(旧製品)の台車は車輪の色が違いますが、構造自体が異なっていて車輪の入れ替えはできないので、気にしないことにします。増結クハに持ってきた改良品台車はアーノルドカプラーポケットがあるのでKATOカプラーAタイプも装着可能ですが、増結モハと合わせて何となくBタイプを装着。基本サハの非TNカプラー側はAタイプを装着しています。基本と増結の連結面はTNカプラーを装着。

 

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↑KATOカプラーの装着バリエーション①

増結クハの連結面側の改良品台車に、マイクロエース特製アダプターを使用してBタイプを装着。


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↑KATOカプラーの装着バリエーション②

基本編成中間の改良品台車にAタイプを(ごく普通に)装着。

 

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↑KATOカプラーの装着バリエーション③

増結編成中間の旧製品台車に、例のアダプターを使用してBタイプを装着。

カプラー交換終了後に連結間隔を比較してみたところ、こんな感じでした。

 

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↑アーノルドカプラー装着時の基本編成の中間連結面。これが基準。

 

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↑増結編成の中間連結面。例のアダプター+KATOカプラーBタイプ。若干狭くなりましたかね。


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↑基本編成の中間連結面。アーノルドカプラーをKATOカプラーAタイプに普通に交換。同じか…むしろ若干広くなったか?


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↑TNカプラー化した基本+増結の連結面。TNカプラーの割には広めですが、ほかの連結面とのバランスを考えるとむしろこれくらいで丁度いい。

 

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↑増結編成の屋根も取り外して再塗装しました。


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↑ベンチレーターはベッチャリと接着剤で固定してあったので取り外せませんでした。


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↑屋根にガイアカラーのダークグレーを吹いて、ベンチレーターはねずみ色1号で筆塗りしました。


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↑基本編成の屋根(奥側)と比較。塗り直した増結の屋根のダークグレーのほうが若干濃いですね。ベンチレーターは明らかに濃過ぎです。灰色9号のほうが良かったですねぇ。

…まぁ、でももう大体でいいや(*´∇`*)

 

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↑これにて整備完了とします。

それでは走行動画をどうぞ。

https://youtu.be/ubWlEHaxswU

【走行模型】

MICRO ACE A5311 国鉄155系・修学旅行色「ひので」号 改良品 基本8両セットほか

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★☆

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★☆

取扱いの容易さ★★★☆

溢れ出る魅力★★★★

総合評価:★★★☆

後発のKATO製品を視界に入れなければ、標準以上の外観をしていると思います。

改良品の走りは安定していてかなり優秀。

分解手入れも基本はし易いですが、動力台車の取付けが面倒くさいのとクハのライトユニットがはずしにくいので高評価ならず。

朱と黄色の長編成はレイアウトに映えて魅力ありますよ(^^)

 

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↑整備完了を記念して12両用のウレタンを奢ってしまいました。ズラっと並ぶと壮観ですね(^^)


今回も大体のところで楽しめました。