「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■比較検証■TOMIX 98311 国鉄キハ81・82系特急ディーゼルカー(くろしお)とKATO 10-1497 キハ81系「いなほ・つばさ」

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TOMIXのキハ81「くろしお」を基本と増結Aの2セット買ってしまいました。
そして、去年の夏にはKATOのキハ81「いなほ・つばさ」を買ってしまっています。
実車の違う時期を模型化してるんだし、これは別物だ!と自分に言い聞かせて出費に耐えました。ちなみに「いなほ・つばさ」は新製配置の尾久から秋田に転属した中間期の、「くろしお」は秋田から終焉の地・和歌山に転属した後期の姿です。

このブログからはあまり伝わらないですが、国鉄気動車がコレクションの大きな柱なので、どちらも予約して購入したものです。
子どもの頃に本や図鑑で見るだけで身近に走っていなかった国鉄ディーゼルカーは憧れの的だったんですよねぇ。

それはともかく、2セット買わないとキハ81が両端に揃わないというTOMIXの売り方はいかがなものかと…。特に同時再生産のキハ82セットを既に持っている人にとっては増結Aのキハ80モーター車とか不要ですよね?実車の番台区分とか模型のプロトタイプとかに詳しくないので的外れかもしれませんが、痛い出費です。

ともかく、せっかく二つ揃ったのですから、並べてくらべてみましょう。
実車に詳しいわけではないので「大体」ですよ。

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まずはお顔の造形。左がTOMIX「くろしお」、右が「ひたち」に仕立てたKATOです。
運転席窓の天地幅はTOMIXの方が広く感じます。そして、ボンネット開口部下側のカーブはKATOの方が緩やかですね。
実車写真とくらべると個人的にはTOMIXの方が似てる気もしますが、模型を見ればどちらも疑いようもなくキハ81です(笑)

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TOMIXタブレットキャッチャー有り。

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KATOはタブレットキャッチャー無し。テールライト部分が、KATOのほうが短いですね。細かくみると違いがあるものです。

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キハ81の屋根上。手前がTOMIX、奥がKATO。
KATOは常磐無線アンテナ装備、TOMIXはアンテナ撤去後の台座と配管のみの状態をモデル化しています。

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食堂車。手前がTOMIX、奥がKATO。
KATOは1960年に製造されたキサシ80に走行用エンジンを積んで動力化した改造キシ80(900番台)、TOMIXは1961年から製造された新製キシ80です。
屋根上とか側面とか、随分違うものですねぇ(感心)。

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グリーン車。手前がTOMIX、奥がKATO。
KATOは1960年製造車でTOMIXは増備車がモデル。
TOMIXの屋根上は増設された水タンクと、反対側の屋根上ダクトが目立ちますね。このダクト、寒冷地での凍結防止のために、客室の暖気を排気扇出口から水タンク室や客室出入口の天井に送り込むために増設したものらしいです。模型では見慣れてましたけど、初めて知りました。
KATOの屋根上には最初の一時期だけ装備されたシートラジオのアンテナとおぼしきものが表現されています。
いやはや、興味を持って眺めるといろいろな違いを表現してありますねぇ。メーカーさんの努力には頭が下がります。

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KATOのキハ80側面。
はつかり」モデルでは装着されていた床下エンジンのカバーがはずされた表現。

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TOMIXのキハ80側面。
やはり、屋根上ダクトが大きな違いですかね。
床下機器のモールドはTOMIXのほうが少しメリハリが効いてますかね?
ものすごく細かいですが、出入口付近のサボ受けの位置も作り分けられています。脱帽。

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おまけ。KATOのキハ82 900番台。車番は901です。
900番台はキロ80を大改造して先頭車・普通車化した車両で、キロ80 1→キハ82 901、キロ80 5→キハ82 902の2両がある、と。へぇ~。
その異端車ぶりに魅せられて、実はもう1両買っています(笑)

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模型を見くらべると違いに興味が湧いて、いろいろ実車の勉強ができて楽しいですね。

走りも比較したので、走行動画をどうぞ。
なお、1モーター9両編成のKATOと比較するために、TOMIXも既に所有のキハ82系から応援を仰いで1モーター9両編成としています。

https://youtu.be/FnLdYdjXuMQ

【走行模型】
TOMIX 98311 国鉄キハ81・82系特急ディーゼルカー(くろしお)とKATO 10-1497 キハ81系「いなほ・つばさ」

【走行模型の私的五段階評価】
★…1ポイント ☆…0.5ポイント

TOMIX「くろしお」】
外観の細密さ★★★★★
走行の安定性★★★★☆
走行の静粛性★★★★★
取扱の容易さ★★★★★
溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★★

【KATO「いなほ・つばさ」】
外観の細密さ★★★★★
走行の安定性★★★★★
走行の静粛性★★★★☆
取扱の容易さ★★★★★
溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★★

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どちらもいい走りをしますが、低速の効きはKATOのほうがいい気がします。走行中の安定感はTOMIXのほうに分がありそうです。
走行音はKATOのほうがやや大きいです。個人的にはディーゼルエンジンの音と思えなくもないのであまり気にならないですけどね。

しかし、こう比較すると「はつかり」も欲しくなりますね(笑)中古で狙おうかなぁ…

今日も大体のところで楽しめました。