「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■新旧比較■ MICRO ACE 名鉄キハ8000系 特急北アルプス 晩年3両セット(A-1356)、同6両セット(A-1353)

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マイクロエース A-1356 名鉄キハ8000系 特急北アルプス 晩年3両セットです。予約して購入しました。

実売価格で1万2〜3千円…うーん、3輌セットですからなんとか買える範囲ですけど、1両あたりでみたらすごく高いんですよね…うーん…

それはともかく、私は1980年代に東京と松山で子供時代を過ごしたので名鉄とは縁がなかったんですが、本ではよく名鉄の特急車両に見入っていました。たまに新幹線に乗って名古屋が近づいた時なんかソワソワしながら車窓に食いついてたものです。7000系パノラマカーが見えた時は嬉しかったですねぇ(*´꒳`*)

キハ8000系はチラ見することも叶いませんでしたが、憧れの車両でした。

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↑私と名鉄8000系が出会った?のはコチラの本。前にもこのブログに登場した(https://daitaitetsu.hatenablog.com/entry/36156920)昭和54(1979)年日本交通公社発行の『特急大カタログ』です。

子どものころに飽かず眺めていたのであちこち傷んでますが、私の宝物です。「鉄道好き」の原点ですね。

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↑この紹介記事です。

国鉄の線路の上を走る特急のなかで、最も個性の強い、ふうがわりな列車」

という文章そのままの強烈な印象を私に与えました。

キハ82とキハ58の間をとったような見慣れない顔と塗装(国鉄急行色の配色で特急と同じ塗り分け)

開放感にあふれた連続窓

排煙で真っ黒になった屋根から伝わるディーゼル特急らしい力強さ

力強さとは裏腹の「国鉄線最ドン速特急」のレッテル

気になりましたねぇ、ものすごく。実車見たかったなぁ…。せめて模型をじっくり眺めようと購入した次第です。

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↑セットはキハ8200形3両(<8203、<8201、8205> ※<は運転席の向き)で構成されています。

ちなみに8000系は以下の形式からなる計12両の小所帯です。

キハ8000形(1エンジン搭載の先頭車)3両

キハ8050形(2エンジン搭載の中間車)2両

キロ8100形(1エンジン搭載の先頭グリーン車、のちに普通車格下げ工事を受けてキハ8100形)1両

キロ8150形(1エンジン搭載の中間グリーン車、のちに普通車格下げおよび先頭車化工事を受けてキハ8100形)1両

キハ8200形(2エンジン搭載の先頭車)5両

昭和60(1985)年にキハ8100形が、昭和63(1988)年にキハ8000形とキハ8050形が廃車され、キハ8200形のみが平成3(1991)年のキハ8500系への置き換えまで最後の活躍を続けましたが、セットはこの最晩年の姿を再現しています。見ていきましょう。

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↑キハ8203(T車)
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↑キハ8201(M車)

マイクロエースのキハ8000系シリーズで初めて先頭車がモーター車になり、ウリの一つになっています。

床下はいつもの賛否両論マイクロエース特製レリーフ調仕上げです。こういう仕様ですからね、気にしちゃいけません。機器部分以外は黒く塗ってあるので、光線の具合によっては実感的に見えます。
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↑キハ8205(T車)

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↑前面がダミーカプラーとなるキハ8203と8205には賑やかにジャンパーホースがついています。実車写真でも目立つところですから再現されていて嬉しいですね。力強く見えます。ちなみにホースははじめから黒く塗り分けられています。

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↑中間に入るキハ8201(画面左)の前面はアーノルドカプラーでホースもなくスッキリしています。

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前照灯は電球色に、愛称表示板は白色に点灯します。

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↑こちらは連結面の間隔。アーノルドカプラーにしては頑張ってると思います。もちろんTNカプラー化したほうが実感的ですが、アレは高いですからね。そのうちKATOカプラーにでもしましょうかね。少しは縮まりますからね。

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↑実は今回の晩年3両セットを予約した後に、ヤフオクでA-1353 名鉄キハ8000系 特急北アルプス6両セットも落札しています。シール未使用で8000円代だったのでお得でした。

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↑こちらはキハ8200形3両、キハ8000形2両、キハ8050形1両の合計6両セット(<8202、<8201、8002>、<8204、8051、8001>)です。キハ8100形が欲しいところですが、それは別セットに入っているようです。

ちなみにカプラーはKATOカプラーに交換しています。

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↑キハ8200形はエンジン3基(走行用2基+電源用1基)を搭載した関係でエンジン2基の他車より全長が1m長くなっており、模型でも再現されています。画面上がキハ8200形、下がキハ8000形です。

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実車のキハ8200形は全長が長くなった関係で車両限界に抵触しないよう車体幅が狭くなっているとのことですが、模型をパッと見たところ違いがあるように見えませんね。ドアップにしてみますか。

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↑A-1353のキハ8000形

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↑A-1353 のキハ8200形

おんなじですね。

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↑こちらはA-1356のキハ8200形

…シルエットはおなじに見えます。

でもいろんなところが変わっていて、まずタイフォンが大きくなってます。実車の写真でも目立つところですので良いと思います。そしてテールランプが小さくなって少し位置が下がってるのかな?そのほかにも幌枠内側の手すりが表現されていたり、渡板のモールドが細かくなっていたりと違いが結構あるもんですね。印象としては緻密に、より精悍な顔つきになっているかと。

私の持っている二つのセットは品番は近いですが、A-1353は2008年発売製品で、間にリニューアル品が販売されたりして製造時期がかなり離れています。ちょっとくらべてみましょうか。

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↑古いA-1353のキハ8202

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↑新しいA-1356のキハ8203

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↑手前がA-1356です。座席パーツの色が青系から赤系に変わっています。あと、連続窓の柱?のモールドがはっきりクッキリしてシャープさが増しています。

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↑全体の印象はかなり違うもんですね。手前のA-1356のほうが精密な感じがします。

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↑前進時のライト点灯比較。左のA-1356の愛称表示板には絵入りの「北アルプス」を貼っています。ベースパーツが白ですのできれいに光りますね。右のA-1353は文字の「北アルプス」を貼っていますが、ベースがクリアパーツなので光ると何がなんだかわかりません。

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↑ちなみに非点灯時の愛称表示板はこんな感じです。A-1356は白ベースのおかげでかなりはっきり見えます。

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↑細かいところでは乗降ドア横の列車種別サボの印刷が違います。上の画像はA-1353ですが白地印刷のみ。

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↑A-1356の1号車では「北アルプス 指定席」と印刷されています。

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↑A-1356の2号車は「北アルプス 自由席」と印刷。実は指定席と自由席で塗り分けられているから驚きです。

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↑さて、私が持っている名鉄車両を引っ張り出してきました。

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TOMIX 92008 7000系パノラマカーです。青いボタンどめのケースに入っているやつで、小学生のころに買ってもらった我が家のベテランです。

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↑同じくTOMIX 92024 8800系パノラマDXは数年前にケース無しジャンク品を2000円で購入したものです。ジャンクとはいえ、豆球の純正室内灯が入っていて状態もとても良かったお買い得品です。

さぁ、走らせてみましょう。新旧キハ8000 系の走りを比較してみました。7000系も8800系も顔を出しますよ(^^)

https://youtu.be/kMtG5urCir8

 

【走行模型①】

MICRO ACE 名鉄キハ8000系 特急北アルプス 晩年3両セット(A-1356)

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。加減点をする場合は総評で理由に言及しています。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★★

走行の安定性★★★★

走行の静粛性★★★★

取扱の容易さ★★★☆

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★★

マイクロエースお得意の細かい印刷やジャンパホースの再現で外観は細密に再現されています。

走りも安定していて静かなほうだと思います。

ヤワなつくりでは無いので、安心していじれそうです。

子どものころに憧れた車両を手元に置けて嬉しいです(^^)

 

【走行模型②】

MICRO ACE 名鉄キハ8000系 特急北アルプス 6両セット(A-1353)

【走行模型の私的五段階評価】

★…1ポイント ☆…0.5ポイント

※★3つが標準です。加減点をする場合は総評で理由に言及しています。あくまで個人の感想です。

外観の細密さ★★★☆

走行の安定性★★★

走行の静粛性★★★

取扱の容易さ★★★☆

溢れ出る魅力★★★★★

総合評価:★★★☆

最新製品にくらべれば外観で見劣りする部分がありますが、10年以上前の製品としては頑張ってますよね。

走りはそこそこですが、トレーラー車の台車がかすかにキュルキュル鳴きます。

分解・組立はマイクロエース特有のクセがおりますがヤワなつくりでは無いので安心していじれます。

名鉄キハ8000系大好きです!

今回も大体のところで楽しめました(^^)