「大体」で楽しむ鉄道模型

「大体」で楽しむ鉄道模型は令和3(2021)年7月にブログURLが変更になりました。肩ひじ張らない「大体」な鉄道模型ライフを標榜しております。「大体」な感じでご覧くださいm(_ _)m

■キット製作■GREEN MAX 国鉄80系(1・2次形更新タイプ) 4輌編成セットA■その①

f:id:daitaitetsu:20191204143808j:image

グリーンマックスの80系電車の塗装済みトータルセットです。一年くらい前にヤフオクで、たしか2,300円くらいで落札。動力も台車も揃っているのに安い!というだけで予定外の買い物をしてしまったやつです(^^;

一応塗装済みだし、そんなに手をいれるつもりも技量もないので、隙間にちょこちょこ作業しながら、大体な感じで気楽に組んでみようと思います。

f:id:daitaitetsu:20191205141646j:image

↑箱を開けるとこんな感じ。中古品でしたが、綺麗で欠品も無かったのでお買い得でした。

さて、作るにあたって一応プロトタイプを設定してみましょうか。車番も印刷された完成品だとプロトタイプに興味を持つことはあまりないんですが、キットだったりインレタで車番が選択できたりすると気になっちゃうんですよね。かわいい我が子を育てる作業ですからね、少しはちゃんとしてあげようかと。変化の多いクハ86の特徴をネットで調べて、プロトタイプ編成を決めてみましょう。俄か知識ですから、誤りがあったらご容赦くださいm(_ _)m

f:id:daitaitetsu:20191206110101j:image

↑クハ86の前面

造形の特徴を拾い出すと下記のとおりとなります。

1.前面は二枚窓

2.二枚窓の間に折れ目あり

3.前面窓がHゴム化

4.列車番号表示器が角形

5.向かって右下にジャンパ栓受けあり

6.二枚窓下に開閉式通風孔あり

7.タイフォンが正面中央下部

f:id:daitaitetsu:20191206111415j:image

↑クハ86の側面

8.客用扉の戸袋窓Hゴム化

9.半鋼製車体でウィンドウ シル/ヘッダーあり

10.窓枠が木製(オレンジ塗装)

11.雨樋直上から屋根になる(張り上げ屋根には見えない)

12.ドアが三段窓ではない

といったところでしょうか。

f:id:daitaitetsu:20191207183941j:image

↑余談ですが、私が入手したキットは片方のクハの乗務員室周りの窓と前照灯パーツ「だけ」が組み立ててありました。前オーナーは10分しない内にキット製作を挫折したものと思われます(^^;

さてさて、特徴5のジャンパ栓受けですが、100番台以前は引き通しが片渡り構造ですので奇数車にあって偶数車には無いのですが、キットのクハには両方ともついてます。未塗装キットだったら片方削りますが、塗装済みですからねぇ…タッチアップで見苦しくなるくらいなら目をつぶっちゃいましょうかねぇ。

それ以外は基本的に商品タイトルにあるとおりの80系電車2次形(クハ86021〜80、82、84、特徴1、9、10)ですが、前面二枚窓の間に鋼板合わせ目の「折り目」がありますので、ここが曲面のクハ86021、22はプロトタイプから除外します(特徴2)。さらに列車番号表示器が角形なのでクハ86023〜66に絞られます(特徴4)。

f:id:daitaitetsu:20191207191534j:image

↑クハ86ボディ側面のアップ。屋根パーツ取り付け前です。

前面窓が木製窓枠からHゴム支持に変更されていること(特徴3、ただしクハ86061〜は元からHゴム)、二枚窓下に開閉式通風孔があること(特徴6)、タイフォンが正面中央下部にあること(特徴7)、側面戸袋窓がHゴム化されていること(特徴8)、屋根布が雨樋直上から貼られていること(特徴11、キットでは屋根パーツが雨樋直上から分割されている)、客用扉が製造当初の三段窓プレスドアではないこと(特徴12)から、新製状態ではなく昭和31(1956)年〜昭和36(1961)年に実施された更新修繕を受けた車両ということになります。キットのタイトルどおりですね。

1・2次形の屋根はもともと雨樋上部が張り上げ屋根(つまり鋼板)になっているのですが、更新修繕の際に雨樋直上から屋根布を貼ることに変更されましたのでキットの表現で合っています。更新修繕後の1・2次形の屋根の見た目は、張り上げ屋根を廃して雨樋直上から屋根板(つまり木製)+屋根布に変更した100番台以降とそんなに変わらないことになりますね。

f:id:daitaitetsu:20191207183703j:image

↑画像再掲。窓枠がアルミサッシ化されておらず木製のまま(窓枠がオレンジ塗装、特徴10)ですので、昭和48(1973)年からはじまったアコモデーション改造工事(窓枠もアルミサッシ化)を受ける前、という設定になりますね。4両+増結2両のキット構成ですので、昭和39(1964)年〜昭和47(1972)年ころの岡山、広島配属車あたりを想定しておけば良さそうです。

あとは、実車写真、編成情報、付属インレタの車番を交互ににらめっこしながらいろいろ考えます。列車番号表示器が「角形枠にHゴム」化されている車両や二枚窓下の開閉式通風孔が無い車両がいますので注意が必要です。結果、広島のクハ86027-(モハ80039)-モハ80057-(サハ87110)-モハ80067-クハ86028の編成ということにしました。カッコの車両を欠いた4両編成です。そのうち増結中間車2両セットが欲しいですね。岡山、広島時代の編成は耐寒仕様の100番台と全金属車体の300番台がかなり混じりますので、1・2次形のこのキットで再現できる編成がかなり絞られてしまいました。

さてさて、どんな風に仕上がるでしょうかね。次回以降は手を動かします。

今回も大体のところで楽しみました。